ありふれた奇跡
[第1話]
01/08放送

中城加奈(仲間由紀恵)は、某業務用厨房機器販売会社で営業をしているOL。この日はたまたま打ち合わせに向かうため電車に乗り“ある駅”で降りた。
加奈はホームの端のほうに立っている男性(陣内孝則)に目が留まる。
電車から降りた乗客が出口へと向かっているなか、ホームにたたずむ男(陣内孝則)…。

一度は出口へと向かった加奈だったが、その男が気になり、再びホームに戻り、ゆっくりと男に近づいた…。

同じホームにいた左官職人・田崎翔太(加瀬亮)は、加奈の不自然な行動に目が留まった。
そして加奈の視線の先に目をやった翔太もまた、男に何かを感じて近づいていった…。

そんななか、ホームに電車が入ってくると、その男はスッと線路に飛び出そうとした。
間一髪のところで、加奈と翔太は男を捕まえて引き戻したが、男を引き戻すとき、翔太は男を殴ってしまう。

駅員室で、男は興奮して怒鳴り散らしていた。男は藤本誠。警察官の権藤(塩見三省)も立ち会うが、藤本は「自殺しようとしていない」と否定し、加奈と翔太を非難していた。
権藤は状況から判断して、加奈と翔太を先に帰す。

その後、駅で一旦別れた2人だったが、翔太は加奈を追いかる。しかし、加奈を見つけることはできなかった。

仕方なくコーヒーショップへ入ると、偶然、加奈もコーヒーショップへ…。
翔太は思いきって加奈にメールアドレスを聞き、2人のメール交換が始まった。

加奈は、自宅で人形教室を開いている母親・桂(戸田恵子)と大人しい父・朋也(岸部一徳)と祖母・静江(八千草薫)の4人暮らし。母が生徒さんに人形作りを教えているなか、朋也は自室に、静江も自室で焼酎を飲みながら落語を聞いていた。

一方、翔太は左官の親方で祖父の四郎(井川比佐志)と、関東水道局に務める父・重夫(風間杜夫)と3人暮らし。母親・律子(キムラ緑子)は離婚をしていなかった。家事のほとんどを翔太が行っていた。

そんなある日、交番に勤務していた権藤のところに藤本が訪ねてくる。藤本は加奈と翔太の住所を知りたいといってきた。「絶対に教えられない!」という権藤は、藤本から2人に会いたい理由を聞き出した。

ある日、加奈と翔太は権藤にレストランへと呼び出される。「今日は非番だ」と告げた権藤は、2人に藤本を引き合わせた。権藤がいうには、藤本が2人に謝りたいというのだ。

誠は自殺しようとしたことを認め、2人に頭を下げた。そして、自殺をしようとした理由を話し始める。4年前に火事で妻子を亡くし、自暴自棄になっていたそうだ。藤本は、自分が自殺をしようとしたことを感じた2人も自殺をしようとした経験があるのではないか、と、質問をする・・・。

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02/05 第5話


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01/22 第3話


01/15 第2話


01/08 第1話

キャスト
中城加奈 / 仲間由紀恵(なかまゆきえ)
業務用厨房機器を販売する会社に務めている女性。
販売すると言っても一台一台売って回るわけではなく、業界関係者を正体して、大量の調理ができる機器を使用してクッキングライブにてプレゼンテーションをするのが彼女の仕事だ。
常に笑顔で明るい毎日を過ごしているように見える彼女だが、実は誰にも言えない秘密の過去を抱えているのであった。
そんな彼女がある日、駅で自殺しようとしている男を止めたことがきっかけで、彼女の秘密が徐々に紐解かれようとしていた。
田崎翔太 / 加瀬亮(かせりょう)
建物の外壁塗装の仕上げを行う左官職人と呼ばれる仕事をしている男。祖父の四郎の下で工事現場などを渡り歩く毎日を送っている。
この男も誰にも言えない心に大きな傷を抱えていた。
そんな彼があることをきっかけに、同じような境遇の加奈と出会い、
人生に大きな変化が現れるのであった。
中城桂 / 戸田恵子(とだけいこ)
加奈の母で、普段は自宅の一室にて人形教室を開いて生徒を集めている。
展示会もよく開催しており、常に展示会に向けての準備に追われているといった感じである。
社交的の当たり障りのない性格だが、姑の静江には何かと気を使わされている。
最近は加奈の様子がおかしいことに気がついてきていたものの、
その理由に全く検討がついていないといった様子である。
中城朋也 / 岸部一徳(きしべいっとく)
加奈の父でごくごく普通のどこにでもいるサラリーマンといったところ。
性格ももちろん穏やかで人と争うことを好まない平和主義者である。
そのためこれと言って説明する特徴もない。
中城静江 / 八千草薫(やちぐさかおる)
加奈の祖母で加奈たちと一緒に暮らしている。
年齢が年齢なだけに自身の老いは感じているものの、常に行動的で楽観的で老後を楽しんでいる女性といえる。
加奈とは友人のように仲がよい。
そんな静江だが、実は加奈の知らないところで翔太と知り合っていたのである。
果たしてこれは偶然なのか。
田崎重夫 / 風間杜夫(かざまもりお)
翔太の父で家業の左官業を継がずに市の関東水道局に勤務している。
5年前に妻と別れて以来、翔太は田崎家で男に囲まれて育ってきた。
そんなある日、出て行った妻が突然重夫の目の前に現れた…。
藤本誠 / 陣内孝則(じんないたかのり)
加奈と翔太が出会うきっかけを作った男。
きっかけと言っても決していいものではなく、自殺しようとしていたこの男を2人が引き止めたのであった。
しかし、誠は2人に対し自殺なんてこれっぽっちも考えてなかったと否定。
自殺は考えていなかったが、どうやらこの男にも誰にも言えない秘密の過去がありそうだ。
神戸幸作 / 松重豊(まつしげゆたか)
左官職人として働く男で、普段は翔太の先輩として指導をしている。
現在は北海道に家族を残し、単身で東京へ出稼ぎに来ている単身赴任。
人と交流を持つことをあまり得意とせず、毎日黙々と仕事をしている江戸の職人気質を持つ男である。

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