ありふれた奇跡
[第3話]
翔太(加瀬亮)は加奈(仲間由紀恵)との待ち合わせを“ほぼデート”のように感じていたが、加奈に「これはデートではなく死のうとしたことのある人の会」と言い切られ少し残念に思っていた。それでも納得をする翔太だった。01/22放送
翔太は加奈に“死のうとした理由”を聞くが、翔太は急に震えはじめて言葉が出てこなくなってしまう。翔太を抱きしめ、謝る加奈…。
その夜、加奈との出来事を思い出す翔太に重夫(風間杜夫)は気づいて声をかける。しかし祖父・四郎(井川比佐志)は放っておけという。“ほっとしている反応だというのだ。
同じ頃、加奈も静江(八千草薫)を相手に陽気になっていた…。
それからしばらくしたある日、スナック「妙」で待ち合わせをする加奈と翔太。そこへ藤本誠(陣内孝則)がやってきた。「誠も死のうとしたことのある人の会のメンバーにいれたので呼んだ」という加奈の言葉に、翔太はじつはガッカリしていた。
3人でお酒を飲んでいたが、誠は「過去にアルコール依存症で病院に入っていて、お酒は半年ぶりだ」と告げる。
すっかり酔っ払ってしまった誠。そんな誠を翔太が送っていくことに…。
家まで送られた誠は翔太に家に上がるように勧める。誠の部屋は質素な感じだった。誠は翔太に過去の話を始める。時間も遅くなったので誠は翔太に泊まっていくように勧める。翔太が消極的な感じで「泊まる」と返事をすると、誠は「若い人は自分中心でいい」と言い出す。言い合いをしているうちに、翔太は誠につかみかかり、2人はもみ合いになった。
翌日、仕事を休んで誠に付き添う翔太。加奈に連絡をすると、加奈が誠の部屋に訪ねてきた。誠の部屋の外で加奈と翔太が話をしていると、そこに重夫が…。重夫は翔太が心配でやってきたのだ。
誠の家からの帰り、翔太は「自殺しようとした理由」を加奈に話しはじめる。以前、事務用品の営業代理店で務めていたが、上司にひどい侮辱を受け、家の倉庫で自殺を図ろうとしたというのだ。間一髪のところを四郎に発見され止められたそうだ。
翔太の話を聞いた加奈は、「まだ自分の理由は話せない」と翔太に伝えた…。
後日、加奈と翔太が「妙」で飲んでいると、加奈は「翔太を好きなのかも…」と言い出した。加奈は酔っ払っていた…。
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キャスト
中城加奈 / 仲間由紀恵(なかまゆきえ)業務用厨房機器を販売する会社に務めている女性。
販売すると言っても一台一台売って回るわけではなく、業界関係者を正体して、大量の調理ができる機器を使用してクッキングライブにてプレゼンテーションをするのが彼女の仕事だ。
常に笑顔で明るい毎日を過ごしているように見える彼女だが、実は誰にも言えない秘密の過去を抱えているのであった。
そんな彼女がある日、駅で自殺しようとしている男を止めたことがきっかけで、彼女の秘密が徐々に紐解かれようとしていた。
田崎翔太 / 加瀬亮(かせりょう)
建物の外壁塗装の仕上げを行う左官職人と呼ばれる仕事をしている男。祖父の四郎の下で工事現場などを渡り歩く毎日を送っている。
この男も誰にも言えない心に大きな傷を抱えていた。
そんな彼があることをきっかけに、同じような境遇の加奈と出会い、
人生に大きな変化が現れるのであった。
中城桂 / 戸田恵子(とだけいこ)
加奈の母で、普段は自宅の一室にて人形教室を開いて生徒を集めている。
展示会もよく開催しており、常に展示会に向けての準備に追われているといった感じである。
社交的の当たり障りのない性格だが、姑の静江には何かと気を使わされている。
最近は加奈の様子がおかしいことに気がついてきていたものの、
その理由に全く検討がついていないといった様子である。
中城朋也 / 岸部一徳(きしべいっとく)
加奈の父でごくごく普通のどこにでもいるサラリーマンといったところ。
性格ももちろん穏やかで人と争うことを好まない平和主義者である。
そのためこれと言って説明する特徴もない。
中城静江 / 八千草薫(やちぐさかおる)
加奈の祖母で加奈たちと一緒に暮らしている。
年齢が年齢なだけに自身の老いは感じているものの、常に行動的で楽観的で老後を楽しんでいる女性といえる。
加奈とは友人のように仲がよい。
そんな静江だが、実は加奈の知らないところで翔太と知り合っていたのである。
果たしてこれは偶然なのか。
田崎重夫 / 風間杜夫(かざまもりお)
翔太の父で家業の左官業を継がずに市の関東水道局に勤務している。
5年前に妻と別れて以来、翔太は田崎家で男に囲まれて育ってきた。
そんなある日、出て行った妻が突然重夫の目の前に現れた…。
藤本誠 / 陣内孝則(じんないたかのり)
加奈と翔太が出会うきっかけを作った男。
きっかけと言っても決していいものではなく、自殺しようとしていたこの男を2人が引き止めたのであった。
しかし、誠は2人に対し自殺なんてこれっぽっちも考えてなかったと否定。
自殺は考えていなかったが、どうやらこの男にも誰にも言えない秘密の過去がありそうだ。
神戸幸作 / 松重豊(まつしげゆたか)
左官職人として働く男で、普段は翔太の先輩として指導をしている。
現在は北海道に家族を残し、単身で東京へ出稼ぎに来ている単身赴任。
人と交流を持つことをあまり得意とせず、毎日黙々と仕事をしている江戸の職人気質を持つ男である。
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