ハチミツとクローバー
[第4話]
01/29放送

クリスマスまで、あと数日。商店街はクリスマス商戦で大賑わいだ。はぐみ(成海璃子)は、あゆみ(原田夏希)と一緒に、商店街のクリスマスイベントを手伝っていた。

竹本(生田斗真)と森田(成宮寛貴)も手伝うことになるが、森田と大五郎(泉谷しげる)との取っ組み合いのケンカに、竹本が巻き込まれ、積んであった商品「超高級・焼酎」を割ってしまう。 弁償のため、クリスマスシーズンは大五郎の店でバイトをすることに・・・。

相変わらず腹ペコ状態で、部室でたむろしている森田、竹本、あゆみ、はぐみ。そこにデザイン事務所での仕事を終えた真山(向井理)がやってくる。真山は、「仕事をしているから、僕がおごるよ」と出前を取るように言う。感動した森田は、真山に「大好き!」と叫んで抱きつく。竹本とはぐみも抱きついた。・・・ところが、あゆみだけは真山に抱きつけない。そんなあゆみの様子を見て、森田はあゆみに向かって真山を突き飛ばし、じゃれあうように、森田たちは次々と真山とあゆみにのしかかる。あゆみはドキドキしながらも、ちょっと嬉しかった。

そんななか、森田は、はぐみが美術展に出展していないことに気付く。「なぜ、出さないんだよ!俺は、この前の校内展でお前に負けたから、リベンジするために頑張っているんだぞ!! 」と、作品を出さない理由をはぐみに問うが、はぐみは答えられない。実は、はぐみはスランプに陥っていて、まったく絵が掛けなくなっていたのだ。

花本修司(村上淳)もはぐみがスランプに陥っていることを知っていた。誰でも壁にぶつかることはある。花本は、はぐみに自らの力でこのスランプを乗り切ってほしいと願っていたのだった…。

大五郎の店で真面目にバイトする竹本は、実はホッとしていた。「仕事があることで、クリスマスを気にしなくて済む…」そんな竹本に大五郎は「クリスマスとカラオケは似ている、と告げる。楽しもうと思ったら参加しないとダメだ」という。大五郎は毎年、愛娘・あゆみに文句を言われながらもプレゼントを用意しているのだそうだ。大五郎の言葉に耳を貸す竹本だった…。

クリスマス前日、あゆみは真山から自分の陶芸作品を借りたいといわれる。真山の勤務先・藤原デザイン事務所が仕事をしている店舗で、陶芸品が必要なのだそうだ。真山が持参したあゆみの作品を見た美和子(滝沢沙織)や野宮(柏原崇)は、その作品のセンスの良さに、仕事を頼みたいので、一度、あゆみに事務所に来てもらえるよう頼んでくれないかと真山に話す。真山があゆみに連絡を入れると、あゆみは喜んでOKをする。

アルバイトも無事に終わる。竹本は、大五郎から貰ったバイト料で、はぐみへのクリスマスプレゼントを買った。
クリスマスの当日、竹本ははぐみにプレゼントを渡そうとしたが、はぐみはこれから出かけると言う。なかなか渡せずにいると、はぐみは竹本に「竹本君も、いいクリスマスだといいね…」と言われてしまい、結局、プレゼントは渡せなかった…。

あゆみは!ワクワクしながら、真山のいるはずの事務所に向かった。ところが、真山はいない。あゆみは美和子(滝沢沙織)からの仕事の依頼を引き受けると、帰り際に、真山のデスクに栄養ドリンクとプレゼントを置いて帰って行く。

その頃、真山は原田理花(瀬戸朝香)の事務所に来ていた。事務所の前で、外出から帰ってきた原田と会う。
「就職決まったんだってね、おめでとう。あなたなら、どこでもやっていけると思っていたわ」原田の言葉に真山は「僕、がんばります。そして必ず…ここへ戻ってきます」と自分の気持ちを宣言するのだった。
階段を上がっていく原田。事務所の玄関ノブには真山からのクリスマスプレゼントが掛かっていた…。

そして、はぐみは…。
森田が来ている美術館にいた。閉館後、館内で作品を眺める森田に、はぐみは自分の想いを告げる。「あなたのことが、好きです。あなたのことばかり考えて、絵が、描けない…」そんなはぐみに、森田は頑張って絵を描くように励ます。

「俺もお前も、近いうちに、この美術館に絵を飾るようになるんだ!はぐみ、絵を描け!俺とお前は、一生のライバル同士なんだからな!!」

その言葉を聞いたはぐみの瞳には、涙が溢れる。
2人の間には、誰も触れることができない、天才同士が感じ合える時間が、そこには流れていた…。

翌日、竹本の部屋に森田からのメッセージが置かれていた。

「アメリカに行ってくる――」

驚いた竹本は、森田が渡米しようとしていることを伝えようとはぐみの元へ。すると、はぐみは大きなキャンバスに絵を描いていた。あれほど、描けなかった作品づくりに取り組んでいた。
「はぐちゃん、森田が好きなんだろ!止めなくていいの!?」

竹本の声に、一瞬、筆が止まる…でも、続いてはぐみの口から出た言葉は、竹本の胸に深く突き刺さった。

「…森田さんには、アメリカに行ってほしい。アメリカで頑張ってほしい」

それだけを言うと、はぐみは何かに突き動かされるように、黙々と絵を描くのだった…。

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キャスト
花本はぐみ / 成海璃子(なるみりこ)
油絵科に所属する18歳。あだ名で『はぐちゃん』などと呼ばれている。はぐみは花本修司の親戚。はぐみの父親が修司の従兄弟なのだ。
ズバ抜けた芸術の才能を持ち、世間から注目を浴びる。しかし、はぐみの外見や言動は決して大学生には見えない子供っぽさ。
さらに加えて、臆病で人見知りな性格を持つ為、竹本らと出会うまで本当の友達という存在が出来たことがなかった。
天才であるが故に修司や竹本等以外からは敬遠されがちで、日々心の奥に孤独を抱えている…。
竹本祐太 / 生田斗真(いくたとうま)
建築科の19歳。周りからは竹本と呼ばれている。はぐみと並ぶこのストーリーの主人公。
母子家庭の環境で育ち、母の面倒を見る事に精を出していたが、母が再婚することになり生きがいをなくしてしまう。
生きる目標を失ってしまった祐太だが、手先が器用だった事が幸いし、美術大学に入学することに…。
素直で、且つ真面目な性格を持つ為、年上の人からは可愛がられる存在ではあるが、超が付く程の世渡り下手。
はぐみとの初対面の際、はぐみに一目惚れするが、当初は祐太自身もその感情に気付いていなかった。

大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み苦しむのであった…。
森田忍 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
彫刻科を8年在籍後に卒業。その後、日本画科3年として再入学を果たす。
現在24歳で通称は森田さん。竹本や真山の先輩にあたるが、竹本と同様に森田もはぐみに一目惚れしてしまうのであった。
美術、CG、映画に歌唱力等あらゆる才能を持っているが、長期間学校を休んだり、単位数が足りなかったり、卒業制作に間に合わなかったりして留年を続けていた。
彼もまた周りの人間には理解し難い、天才と呼ばれるべき人物なのである。
女の子には割とモテるが他人の言葉に耳を貸さない故、彼女はなかなか出来ない。もちろんはぐみにも自分の気持ちを素直に伝えることは出来ず…。
原田理花 / 瀬戸朝香(せとあさか)
原田デザインの経営者である、通称リカさん。美人だが無愛想な性格が災いしなかなか取っ付きにくい。
建築デザイナーとしては、支持するファンも多いが、過去に自分の過失で自分の夫を事故死させた事を悔い、自分を責める毎日ながらも、残された事務所を一人で切り盛りしている。
理花自身も夫をなくした事故により左半身に深い傷を負い、後遺症から移動には杖を手放せない。
修司や真山の優しさを理解しつつも、自分が彼らを傷付けてしまう事を知って距離を置こうとするのであった…。
真山巧 / 向井理(むかいおさむ)
山田あゆみ / 原田夏希(はらだなつき)
勅使河原美和子 / 滝沢沙織(たきざわさおり)
野宮匠 / 柏原崇(かしわばらたかし)
山田大五郎 / 泉谷しげる(いずみやしげる)

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