ハチミツとクローバー
[第8話]
02/26放送

周囲の期待に応えようと、コンクールに出品のために一生懸命に絵を描こうとするはぐみ(成海璃子)。ところが、思うように描くことができないはぐみは泣き崩れてしまう。手には絵筆が握られていた。それを見た花本(村上淳)は、「もう描かなくてもいい」言うのだった。

一方、藤原デザイン事務所を辞めて理花(瀬戸朝香)の事務所に戻った真山(向井理)が元に戻ったことにショックを受けたあゆみ(原田夏希)は、野宮(柏原崇)とともにホテルにチェックインしてしまう。「どこでもいいから連れて行ってほしい」とあゆみが野宮に頼んだのだ。

朝帰りしたあゆみうぃ、大五郎(泉谷しげる)に怒鳴られる。あゆみのことを心配してついてきた美和子(滝沢沙織)は、会社の送別会で酔いつぶれてしまって連絡できなかった、と大五郎に嘘をついて彼女を庇った。


野宮は自分が初めて内装を手がけたホテルにあゆみを連れて行った。彼は一人になりたいときにココを訪れるのだそうだ…。部屋からはべランダから見えた観覧車だけだ。

 あくる朝、竹本は、とある海岸で目を覚ます。竹本は、ひと晩中ペダルをこぎ続けているうちにこの海岸にたどり着いていた。何故自分がこんなことをしているのかもわからず、泣きそうになる竹本。と、その瞬間、猛烈な空腹感を覚えた竹本は、とりあえず水とバナナを購入して腹を満たす。所持金はあとわずかしかなかった。

 朝帰りしたあゆみを大五郎(泉谷しげる)は怒鳴りつけるが、に怒鳴られる。しかし、野宮に頼まれた美和子(滝沢沙織)が「会社の送別会で酔いつぶれてしまって連絡できなかった」と、大五郎に嘘をつき、あゆみをかばうことで、その場は丸くおさまった。

その夜のことである。森田(成宮寛貴)と真山は、竹本が帰ってこないことに気づき、あちらこちらを探すが、彼の部屋には携帯電話や銀行通帳が残されたままだった。知らせを受けた竹本の父・稼頭男(橋本じゅん)も、花本の研究室に駆けつけた。するとそこに、竹本から電話が入った。竹本が無事だと知った森田たちは、ほっと胸をなでおろすが…お金も底をつき、空腹のまま、自転車でさ迷っていた。

空腹で倒れていると、地元の宮工事の人たちに助けられる。

「これから、どうするんだ?」と聞かれた竹本が「旅を続けたいけど、お金がなくて…」というと、しばらく居候させてくれることになった。宮大工の仕事を見ているうちに、自分も仕事がしたくなる…。それを見抜くように、頭領は竹本にカンナがけやノミで削る仕事などをやらせてくれる…。

「はぐちゃんも、がんばって…」

竹本が送ったハガキを見たハグミは、心機一転、絵を描き始めるのだった。そして…竹本も何かが吹っ切れた。とにかく、今は前へ進もう…。

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キャスト
花本はぐみ / 成海璃子(なるみりこ)
油絵科に所属する18歳。あだ名で『はぐちゃん』などと呼ばれている。はぐみは花本修司の親戚。はぐみの父親が修司の従兄弟なのだ。
ズバ抜けた芸術の才能を持ち、世間から注目を浴びる。しかし、はぐみの外見や言動は決して大学生には見えない子供っぽさ。
さらに加えて、臆病で人見知りな性格を持つ為、竹本らと出会うまで本当の友達という存在が出来たことがなかった。
天才であるが故に修司や竹本等以外からは敬遠されがちで、日々心の奥に孤独を抱えている…。
竹本祐太 / 生田斗真(いくたとうま)
建築科の19歳。周りからは竹本と呼ばれている。はぐみと並ぶこのストーリーの主人公。
母子家庭の環境で育ち、母の面倒を見る事に精を出していたが、母が再婚することになり生きがいをなくしてしまう。
生きる目標を失ってしまった祐太だが、手先が器用だった事が幸いし、美術大学に入学することに…。
素直で、且つ真面目な性格を持つ為、年上の人からは可愛がられる存在ではあるが、超が付く程の世渡り下手。
はぐみとの初対面の際、はぐみに一目惚れするが、当初は祐太自身もその感情に気付いていなかった。

大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み苦しむのであった…。
森田忍 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
彫刻科を8年在籍後に卒業。その後、日本画科3年として再入学を果たす。
現在24歳で通称は森田さん。竹本や真山の先輩にあたるが、竹本と同様に森田もはぐみに一目惚れしてしまうのであった。
美術、CG、映画に歌唱力等あらゆる才能を持っているが、長期間学校を休んだり、単位数が足りなかったり、卒業制作に間に合わなかったりして留年を続けていた。
彼もまた周りの人間には理解し難い、天才と呼ばれるべき人物なのである。
女の子には割とモテるが他人の言葉に耳を貸さない故、彼女はなかなか出来ない。もちろんはぐみにも自分の気持ちを素直に伝えることは出来ず…。
原田理花 / 瀬戸朝香(せとあさか)
原田デザインの経営者である、通称リカさん。美人だが無愛想な性格が災いしなかなか取っ付きにくい。
建築デザイナーとしては、支持するファンも多いが、過去に自分の過失で自分の夫を事故死させた事を悔い、自分を責める毎日ながらも、残された事務所を一人で切り盛りしている。
理花自身も夫をなくした事故により左半身に深い傷を負い、後遺症から移動には杖を手放せない。
修司や真山の優しさを理解しつつも、自分が彼らを傷付けてしまう事を知って距離を置こうとするのであった…。
真山巧 / 向井理(むかいおさむ)
山田あゆみ / 原田夏希(はらだなつき)
勅使河原美和子 / 滝沢沙織(たきざわさおり)
野宮匠 / 柏原崇(かしわばらたかし)
山田大五郎 / 泉谷しげる(いずみやしげる)

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