働きマン
[第8話]
松方弘子(菅野美穂)は山城新二(吉沢悠)と別れ、落ち込んでいた。しかし、「失恋の治療薬は、やっぱり仕事!」 と、やたらとハイテンションで仕事をしようとしたが、やはり空回りの連続だった。11/28放送
家の中も散らかり、江物の納豆巻きも食べない弘子。みんなの前では元気を装っていても、エレベーターに乗り、一人になると、つい涙がこぼれてしまう。
編集部のみんなとお酒を飲んではしゃいで歌っても、結局酔い潰れ、田中(速水もこみち)におんぶしてもらい、家まで送ってもらう。が、渡された鍵には新二とおそろいのひょうたんのキーホルダーがまだついていた。弘子は新二への気持ちを断ち切っていないとわかる田中。
友人の雅美(佐田真由美)からは、「失恋を断ち切るには新しい恋」と言われ、社内の男性を吟味しはじめる弘子だったが、みんな「やっぱ違う」と思ってしまう。
企画も通らず、間違えて先週の原稿を提出したり、ということが続き、デスクの成田(沢村一樹)は気分転換にと、『東京景色・冬の樹木』 という地味な暇ネタをやるよう弘子に命じる。
弘子は言われたとおり、東京郊外の山に来てはみたが、冬枯れのさびしい景色を見ていると、どうしても新二のことを思い出してしまう。「デスクのバカ野郎――!」 と叫び、ますます切なくなる。
それでも、木の写真を撮りながら歩いていると、そこで不法投棄されたゴミの山を見つけた。そこは “不法投棄の穴場スポット” だったのだ。
すると、それらを一人で回収している田崎(笹野高史)という老人に出会った。弘子はいろいろ聞こうとするが、田崎は「ここには何もない、さっさと帰れ!」 と弘子には見向きもせず、を追い返した。
そんな時、新二から弘子の携帯に電話がかかってきた! 弘子が慌てて出ると、「ヒロの荷物、今日全部送ったから。そっちにある俺の荷物は捨てていいよ」と新二はあっさり言う。弘子は「会って話したい」とも何も言いたいことを告げられず、電話を切る。上の空の弘子は、バス停に取材用のカメラを置き忘れてしまう。
それだけならまだしも、記事も平凡すぎてボツをくらってしまった。
編集長の梅宮(伊武雅刀)からは、大声で叱られ、成田からは1日休みをとって頭を冷やすように言われた弘子。『冬の樹木』 の取材の担当は田中へとうつった。
しかし、休みをもらっても今の弘子には何もすることがない。結局、取材で訪れた山に来てしまった。
「松方弘子のバカヤローー!!」 と叫ぶ弘子。そこには田中がいて、思わず笑ってしまう。結局、一緒に取材をすることになる。
と、柄の悪い男たちが、ゴミを不法投棄している現場に遭遇した。そこに、田崎があらわれ、なんとかやめさせようとするが、男たちと揉み合いになってしまう。見ていた弘子が止めに入るが、「ここはお前の山か?」と屁理屈を言う若者たち。
結局、「警察に通報した」と田中が止めに入ったため、若者は田中を突き飛ばして逃げていってしまった。
そして、弘子と田中はゴミをトラックに運ぶのを手伝った。ふたりに心を許した田崎は、ある場所に連れて行く。
そこには1本だけ咲いた冬桜の木があった。ここは妻と来た思い出の場所だから、汚されたくなかったのだと。「妻は失っても、思い出は一生消えない。思い出があれば、1人で生きてイケるもの。この冬桜のように、強く、たくましく」という田崎の言葉を聞き、感動する弘子。
そして、弘子は勇気を出し、新二に電話をかけた。
「私、ホントは新二と別れたくない。新二が好きです、今でも。それだけ、ちゃんと伝えたくて」と弘子が言うと、新二は「ありがとう。オレもさ、実を言うと、まだヒロのこと頭から離れてない。でも、戻れない」と答えた。それを聞いた弘子は「そっか」と自分に納得させるように言い、「スッキリした」思いで電話を切ることができた。やっと想いをぶつけることが出来、ひょうたんのキーホルダーを外せた弘子だった。
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キャスト
松方弘子(まつかたひろこ) / 菅野美穂(かんのみほ)大手出版社・豪胆社内にある週刊 『JIDAI』 の編集もの部員。
何事にも積極的で責任感も強く、中途半端が嫌い。一度仕事モードに入ると、“寝食恋愛・衣飾衛生”の観念が消失し、恋人・新二とのデートをすっぽかすほど仕事に没頭する。その、男顔負けのたくましい仕事ぶりから、女でありながら「働きマン」と呼ばれている。
強気の発言も多く、敵をつくりやすいが、仕事に対する情熱は人一倍強い。目標は「世界中に売れる雑誌をつくること」と「そのために30歳までに編集長になること」。好物は納豆巻き。
田中邦夫(たなかくにお) / 速水もこみち(はやみもこみち)
週刊 『JIDAI』 の新人編集者。入社1年目。
「仕事だけの人生なんか」と仕事を重視せず、「やりたいことをのんびりと」「夜は仕事をしない主義」など、徹底して個人主義を貫く構えを見せる男。もともと、ファッション誌志望のため、『JIDAI』の仕事は適当にこなしていればいいと考えている。
指導係の弘子と、なにかとぶつかることが多い。
成田君男(なりたきみお) / 沢村一樹(さわむらいっき)
週刊 『JIDAI』 編集部のデスク。弘子の直属の上司。
激務な週刊誌デスクでありながら、「踏み越えず」「適度に」「余裕を持って」を実行できる、生き方上手な大人の編集者。部下の仕事状況を常に把握し、冷静に指示を出している。梅宮編集長の片腕的な存在。
渚マユ(なぎさまゆ) / 平山あや(ひらやまあや)
週刊 『JIDAI』 編集部員。編集は2年目。
夢は、大好きな作家の小説を世に送り出すこと。弘子の「働きマン」としての姿を尊敬していて、いつかは自分も弘子のようになりたいと思っているが、『JIDAI』ではまだまだ駆け出し扱いで、きちんとした担当を任されていない。
色気のないことが悩み。
荒木雅美(あらきまさみ) / 佐田真由美(さだまゆみ)
歯科衛生士で、弘子の大学時代からの親友。
その美貌とフェロモンから恋人が途切れたことがないどころか、常に複数キープしている。
弘子が何でも話せる唯一の相手で、よきアドバイザー。
山城新二(やましろしんじ) / 吉沢悠(よしざわゆう)
弘子の4年越しの恋人。大手ゼネコン会社の社員。
優しく真面目な性格。現在はマンション建築の現場監督をしているが、本来やりたかった仕事とは違うため、行き詰まりを感じ始めている。それがやがて、弘子との関係にも影響していく……。
梅宮龍彦(うめみやたつひこ) / 伊武雅刀(いぶまさとう)
週刊『JIDAI』の編集長。
肝心なときになると、どこからともなく現われ、頼りになる一言をいう。
過去に有名な仕事をいくつも残している。「上からは叩かれ下からは突き上げられてしんどい」とこぼしながらも、編集長を続けているのは、単に「楽しいから」と言い切る、元祖・働きマン。
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