秘密
[第9話]
バス事故に遭って以来、娘・藻奈美（志田未来）の体に母・直子（石田ひかり）の魂が乗り移った状態が続いていたが、突如、藻奈美の魂が戻ってくる。この日以来、たびたび藻奈美の体に藻奈美の魂が戻ってくるようになり、直子の魂が表れる時間が少なくなってきていた。平介（佐々木蔵之介）は、娘が戻ってきて嬉しい一方で直子が消えてしまいそうな寂しさを感じるという複雑な気分になっていた。12/10放送
そんなある日、平介は、偶然、平介の会社に入社してきた梶川文也（田中圭）を家に招き、食事をする。楽しそうに話をする文也と藻奈美…。
文也が帰った後、藻奈美は平介に山下公園に連れて行ってほしいとせがんだ。そこは平介と直子が初めてデートをした場所だった。2人で山下公園を歩くうちに、藻奈美の体に直子が現れ、「最後にここに連れてきてくれて､ありがとう｣と言うと消えてしまう。それ以来、直子が現れることはなくなった。
――藻奈美・25歳の時。
その日は、藻奈美と文也の結婚式の日だった。平介は式場に行く前に時計店へ立ち寄り、梶川幸広の形見の懐中時計の修理を依頼する。その時、オーナーの言葉に平介は耳を疑った。藻奈美が「母の結婚指輪を材料に自分の結婚指輪を作ってほしい」と依頼していたと言うのだ。結婚式場へ向かうタクシーの中で、平介はずっと考えていた。「なぜ直子の結婚指輪の隠し場所を藻奈美が知っていたのだろうか」と…。直子の指輪の隠し場所は、平介と直子の2人だけの秘密だったのだ。平介は真実に気がついた…。
結婚式の控え室に駆けつけた平介は、藻奈美に「直子」と呼ぼうとしたとき、藻奈美が「お父さん、本当に長い間お世話になりました」と言い、平介の言葉をさえぎった。藻奈美を見つめた平介は、決断をしたようだった。
「君を殴らせてくれ」平介は文也にそう言うと、思い切り頬を殴りつけた。
結婚式本番のとき、平介は自分の結婚指輪を外し、父親として藻奈美と一緒にバージンロードを歩いた。そして藻奈美が手を離れて文也のもとに行こうとしたとき、耳元で「幸せになれよ」と囁くのだった…。
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第1話
直子と共に乗っていたバスが崖から転落｡
直子に身を守られ外傷がほとんどないものの、脳に影響が出ており意識が戻らない｡
奇跡的に覚醒するが、表情や言葉が消えていた｡
やがて言葉を取り戻すが､体には母・直子の魂が宿っていた｡
電機メーカーに勤務する平凡な夫であり､父親｡
ある日愛する妻・直子をバスの転落事故で失ってしまう｡
直子と一緒にいた娘・藻奈美の命は助かったが､彼女は言葉を失っていた｡
呆然とする中､やがて藻奈美が言葉を取り戻した｡
しかしその体に妻・直子の魂がやどっていることがわかり､驚愕する｡
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Blau
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