孤独の賭け〜愛しき人よ〜
[第11話]
東野(笹野高史)は、千種インターナショナルから全ての債権を引き上げると宣言。梯二郎(伊藤英明)は土下座をし東野に許しを請う。しかし、彼は梯二郎を許そうとしなかった。高木(中原裕也)が話すことが難しい東野の代わりに氷室(田宮五郎)を解雇するのであった。 06/21放送
一方、テレビのニュースで、梯二郎の危機を目の当たりにした百子(長谷川京子)。隆子(河本麻希)からの電話で彼の近況を聞くが不安は募るばかり。その頃梯二郎は、アジアの企業であるスターフォレストグループとコンタクトを取っていた。ここから融資を受けることが出来れば、世間からの批判もかわせると読んだのだ。そこへ、辞表を提出したはずの京子(井川遥)が戻って来る。心強さを感じる梯二郎。 なぜ自分を裏切ったかと百子を責める彼に、東野が倒れたのは梯二郎であり、やってはいけないことをしたのは彼の方なのだと必死に告げる百子。一からやり直して欲しいと伝えるが、梯二郎は全く聞く耳を持たず、東野らに一矢報いるつもりでいる。どうすることもできず困る百子。
そんな百子は東野の屋敷へ梯二郎のことを相談することに…。東野は、やっと書ける筆談で百子に「君が千種を倒せ」と命じた。そして屋敷へ大垣(石田太郎)を呼び寄せる。
業務提携話は、香港へ飛んだ京子のおかげで資金繰りのメドがついた。しかし、大垣が、カジノを国営で行うことに寝返りをしたという情報も入ってくる。自分に決定的に不利な状況を与えたのは、百子だったことを知る梯二郎。
海江田(春田純一)に緊急に会い、アジア企業の参入を許してもらおうと頭を下げる梯二郎。一方百子は、フェーネが順調すぎ、自分の力だけではない雰囲気を感じる。
梯二郎のオフィスには氷室がやってきて、彼の元で働きたいと頼み込む。しかし梯二郎は拒否し、氷室に自分を使い捨てにしたと睨み付けられるのであった。
そこへ、京子が最悪の情報を告げる…。スターフォレストグループは、梯二郎の会社からすべての出資を引き上げることを条件に、東野興産との共同出資でカジノ事業を行うことが決まったのだ。再度、海江田にアポを取る梯二郎だが、代わりに現れたのは百子だった。まるで父親の代での因縁が再現されたように梯二郎に引導を渡す百子。金持ちに踊らされる貧乏人は、最後には梯子を外され、生きた証などなにも残りはしないという梯次郎に、百子は、金の力で人は動かせても、その心まで動かすことは出来ない。人を愛することでしか人を動かすことは出来ないのだからゲームを終わらせようと話す。
すべてを諦めた梯二郎は、会社を整理し、京子に退職金を振り込む。妹の手術の費用もまかなえる金額である。そして、寿都子(高岡早紀)とも離婚。彼女は手切れ金を梯二郎に渡し、最後まで彼を助ける。また、二郎(堺雅人)は海外に旅立つ。梯二郎に繋がっていた人々が、各々の道を歩き始める。
そして一年後…。梯二郎はラ・フェリーネを訪問。オーナーになった百子と再会する。彼は、やっと負債の整理のメドがつき、彼女の成功と彼の再出発に二人は祝杯を挙げる。
百子は彼に、彼の身体を担保に2000万を融資すると話す。そして彼は、百子に相応しい男になって彼女を迎えに行くと約束する。そして彼は、彼女によって救われたことを話す。彼の良い変化を嬉しく思う百子。
それぞれの新しい日々を送る二人。しかし、ある日街中で梯二郎は、氷室の放った刺客に刺されてしまうのであった…。人生の天と地を味わった梯二郎は人生の最後に何を思ったのであろうか…。 【完】
06/21
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05/31
第8話
キャスト
乾百子 / 長谷川京子(はせがわきょうこ)「フェリーネ」下請けデザイナー。その腕前は高く、手がけた服が大手ブランドで高く売られるほどであるが、月給が安く、自分の手がけた服も買えない
千種梯二郎 / 伊藤英明(いとうひであき)
「千種インターナショナル」社長。一代で水商売から出世を遂げた実力者。プライベートジェットで世界を飛び回り、その動向に多くのマスコミが注目する存在である。しかし、裏では金の力にものを言わせ土地を買収し、所有者を死に追い込むなど冷酷な一面を見せる。
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