オルトロスの犬
[第2話]
渚(水川あさみ)は、自宅マンションの地下駐車場で勝(八乙女光)に命を襲われた。喘息持ちの娘・澪(熊田聖亜)と一緒だった渚は思うように動けず、絶体絶命の危機に…。07/31放送
そこに竜崎(滝沢秀明)が現れる。竜崎は勝のナイフを奪い、「正当防衛だな」といいながら彼の腹部を刺した。
竜崎は渚に「今度は二人で会いたい」と言って、その場を立ち去った。
澪の安全を確保した渚は、再び駐車場に戻ると、ナイフで刺されて倒れていた勝の姿が消えていた…。
その頃、碧井(錦戸亮)は龍谷村を訪ねていた。
竜崎が龍谷村出身と知った碧井は、ダムの底に沈んだ龍谷村にヒントがあるのではないかと考えたのだ。
傷や病を治す「神の手」を持つ竜崎の手がかりをつかむために訪れた龍谷村。そこで碧井は、昔、見たことがある文様を発見する…。碧井は龍谷村にあった文様と同じお守りを子どものころにもらっていた。
一方、傷や病を治す「神の手」を持つ竜崎(滝沢秀明)は、勝と一緒に、勝の父・善三(柴俊夫)と会っていた。しかし善三は竜崎の力を信じない。
「試してみれば?」竜崎の言葉に、善三は頷く。
龍谷村跡から帰った碧井は、意識不明の渋滞に陥っている加奈(波瑠)の病室を訪ねていた。
相変わらず植物人間状態の加奈。そこに現れたのは竜崎だった。
竜崎は加奈の部屋に入ってくると加奈に手をかざすが、途中で止めてしまった。
碧井は竜崎が現れたことを警察に通報する。
病院で話をする竜崎と碧井。
そこに子供たちが救急車で運ばれてきた。
酒酔い運転の男の車に轢かれたのだ。ひとりの子どもは助からないほど重体だった。
ところが子どもたちを車で轢いた男に反省の様子は全くみられない。
そんな様子を見ていた竜崎は、「お前が碧井が酔っ払いの男を殺せば自分が子どもたちの命を救う」と約束する。
「もう、騙されない」と言いながらも碧井は迷った。
その間にも、一人の子どもの心臓が止まる――碧井は酔っ払いの男の腕に触れ、彼の心臓を止めた。
すると救命救急室から驚きの声が!
子どもたちの傷が、全員完治したのだった。
周囲からは「奇跡だ」「神の力だ」という驚きの声があがっていた。
ちょうどその時、碧井からの通報を受けた渚たちが病院に駆け込んで来た。
渚はソファーに座っている碧井と周囲の様子から、何が起こったのかを悟る…。
その様子を善三は物陰から見ていた。
善三は榊社会厚生大臣(高畑淳子)に連絡をとると、彼女の治療の話を進める…。
その頃――
加奈の部屋には竜崎がいた。
ベッドに横たわる加奈を、竜崎はじっと見つめていた。
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第1話
手を触れただけですべての病を治す「神の手」を持っている。
しかし、人の心や命をもてあそぶような男。
謎に包まれた過去の持ち主で、心の内は見せない。
力を利用して、政界や財界に接近し、大きな力を得ようとする。
現在10年前の殺人事件の犯人として服役中。
私立の女子高に勤める新米教師。
誠実で、正義感が強い。
「悪魔の手」を持っていて、
手を触れただけで人を殺すことができる。
自分の呪われた力を強く憎んでいる。
警視庁の刑事。
捜査中に碧井と竜崎の持つ力を知った。
病気の娘を抱えるシングルマザー。
殺人事件の容疑者とされ、渚に追われる。
熊切善三とは親子である。
警察官。
監察医。沢村の大学医学部の後輩で、恋人同士なのかは謎。
渚の良き理解者で、協力者。
渚の恋人。
碧井の生徒。
勝とは親子。
竜崎を利用しようとする。
元警察官のホームレス。
竜崎の関与した事件の目撃者で、竜崎に怯えている。
警察のエリート官僚。
政界の信頼は厚い。
碧井の能力を知る人物。
社会厚生大臣。
女性初の総理大臣の座を狙っている。
竜崎の力に目をつける。
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