臨場2
[第2話]
04/14放送

スーパーの警備員・沢木(反田孝幸)の他殺体が発見され、現場には自殺した谷本(蛍雪二朗)の警笛が落ちていた。
死亡推定時刻から考え、谷本が殺した可能性もあった。

沢木は谷本の娘・絵梨華(金澤美穂)を万引きの現行犯で捕まえていたことが判明。
初犯であり、反省の色も濃かったことから警察には通報せずに解放されていた。
だが、谷本はたまたまそのことを知った所轄の警官・奥寺(鈴木浩介)から事件を聞かされる。

立原(高嶋政伸)は現場に谷本の指紋も残されていたことから、彼の犯行だと断定。
だが、倉石(内野聖陽)は元鑑識の谷本が現場に指紋を残すようなことはしないと言う。

やがて、事件当夜に沢木のマンション近くで谷本や絵梨華を見たという目撃者が現れた。
取り調べを受けた絵梨華は、沢木から万引のことを谷本にバラすと脅迫されていたことを告白する。

一方、倉石は法医学教室の西田教授(小林勝也)の検死結果を聞いていた。
沢木のすねには犯人ともみ合った時のものと思われる傷跡があった。
一之瀬(渡辺大)は警棒によるものと判断し、谷本の犯行だろうと倉石に提言。
だが、倉石はそれだけでは警笛のことなどが説明できないと言う。
倉石は、谷本は誰かをかばってわざと警笛や指紋を残したのではないかというのだ。

そんな中、絵梨華が自殺を図って病院に運ばれた。
それを知った倉石は立原のもとに乗り込んで、強引な捜査を非難。
見当はずれな推測で動くなと言う。
立原は事件当夜に制服警官を見たという目撃証言があると反論。
だが、倉石はむしろ目撃証言が多すぎることを疑問に感じていた。

倉石は現場近くのコンビニへ行き、防犯カメラの映像を見せてもらう。
そこには店の前を通り過ぎる警官の姿が映っていて、その一人は谷本。
だが、その前後に映っている警官の顔は判別できなかった。

倉石は最近の奥寺のパトロール回数が増えていることを確認。
スーパーの店員から、奥寺が沢木を訪ねてきていたことも聞く。
さらに、奥寺が新しい警笛を発注したばかりであることも知った。

沢木はかつて少年犯罪を犯していて、奥寺はその当時から彼のことを知っていた。
更正すると約束したはずなのに、絵梨華を脅迫していると知った沢木は奥寺を訪ねて追及。
口論しているうちに、沢木は誤って奥寺を死なせてしまったのだ。

奥寺の不審な行動を知っていた谷本は、沢木のマンションへ。
そこで、沢木の遺体と奥寺の警笛を見つけた。
谷本にとって、沢木は息子のように大事に思っている部下。
ガンで余命わずかな自分が罪をかぶろうと偽装したのだ。
それを聞いた奥寺は涙して、自分の罪を認める。

その後、倉石は絵梨華のもとへ。
谷本の携帯を見せ、彼が自殺の直前に何度も何度も絵梨華に電話していたこと告げる。
その時、絵梨華は友人たちと夜遊びをしていて、父親からの電話は無視していた。
絵梨華は自分の行動を反省し、谷本の無実を証明してくれた倉石にお礼を言う。
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キャスト
倉石義男 / 内野聖陽(うちのまさあき)
警視庁刑事部鑑識課・検視官(警視)。
検視官としてその眼力の鋭さは伝説と化し、死体の目利きにかけては他の追随を許さない。
他人の見立てに対して「俺のとは違うな」が口癖。
豪放で破天荒、歯に衣着せぬ口調で上司にも平気で盾突く。
組織には馴染まない性格だが、一方で信奉者も多い。
意外にも趣味はガーデニングと家庭菜園。
かつて結婚していたが現在は独身。
立原真澄 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
警視庁刑事部捜査一課・管理官(警視)
倉石と同期。管理官として捜査一課の精鋭チームを率いている。
倉石の存在を疎ましく思っている幹部の典型。
敏腕捜査官として過去に数々の難事件を解決している。
倉石とは互いに力を認め合っているが常に対立。
小坂留美 / 松下由樹(まつしたゆき)
警視庁刑事部鑑識課・検視補助官(巡査部長)。
交通課一筋、白バイ隊員として真面目に働いてきたが、ひき逃げ事件で倉石と知り合う。
犯人逮捕に導いたみごとな見立てと死者を自分の身内のように悼むその仕事ぶりに惹かれ、倉石のもとで働きたいと思うように。
志願し検視補助官(検視官専用車の運転手)となり本気で検視官を目指すが、それだけに腰かけ気分の一ノ瀬が気に入らないようだ。
一ノ瀬和之 / 渡辺大(わたなべだい)
警視庁刑事部鑑識課・検視官心得(警部補)。
一流大学を卒業後、警察官に。準キャリアとしては異例の早さで出世。
万事がそつなく出世欲が強い性格。
捜査一課の立原管理官から「検視官心得はエリートコース」と勧められ、現在の部署に。
よって所詮は腰かけ、この役職に長居するつもりはないが、倉石と関わることによって徐々に人間的に変化が生じていく。
倉石雪絵 / 京野ことみ(きょうのことみ)
17年前に亡くなった、倉石の妻。
花園愛 / 金子さやか(かねこさやか)
全国紙『新日新聞』の女性記者。警視庁番の社会部所属。
猪突猛進型で、時折「女」を武器として取材を進めている。
「事件の匂いを嗅ぎつけるには、検視官の動きを監視するに限る」という上司・赤塚の教えを忠実に守り、常に倉石や一ノ瀬をマークしている。
男勝りな留美とは対極にあり、言い争いが絶えない。

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