セクシーボイスアンドロボ
[第10話]
ある日、二湖(大後寿々花)の家に真境名(浅丘ルリ子)がやってきて、「お嬢さんを2億円で養子にください」と申し出た。突然のことに二湖は唖然。二湖の両親も、前金の1億円を目の前に言葉も出ない。06/12放送
実はこの申し出、真境名には50億円の儲け話が潜んでいるらしく…。もちろん二湖は、真境名にはっきりと養子の件を断るのだが…。それ以来、二湖の周辺の様子が騒がしい。
そして、その魔の手はロボ(松山ケンイチ)へ。いきなり拉致され、超人気漫画家・信田コーン(篠井英介)の仕事部屋へと連れ去られる。信田から二湖との関係を聞かれ、「二湖に近づかないで欲しい」と言ってお金を渡されたロボは諭吉に目がくらむ。しかしここはなんとか断りきる!しかし話の流れで漫画のアシスタントをすることに。
手伝いをしながら信田の話を聞くと、彼が二湖にこだわるのは占いが原因らしい。どうやら占い師に「来世で今の数千倍の資産を築くことも夢ではない。その為に、来世で母親となる林二湖をおろそかにしてはならない」とのことらしい。そこで信田は、今できる限り二湖に尽くそうとしているのだった。なんと、自分の遺産50億を二湖に譲る手続きをとっていると言う。そんな話を聞かされたニ湖は、はっきり迷惑だと断るのだった。
そんな彼のもとに、「サカナ ミナゴロシニスル」という脅迫状が。それは、20億をかけて作った水族館に危害を加えるという脅しらしい。これを聞きニ湖とロボは早速出動。水族館で見張りをしていると、怪しげな人影が。なんと、犯人は信田の奥さんだったのだ。
急いで水族館に駆けつけた信田に、奥さんは「あなた退屈なんでしょ、なんの変化もない今に不幸を感じているんでしょ、だから来世の話なんかして…。それなら私がこの退屈な時間を壊してあげる」と言って、電源をショートさせようとしていた。奥さんは貧しくても明日が見えない昔のほうが幸せだと感じていたのだ。
そして、奥さんがコードに手を伸ばした瞬間、街中の明かりが消えた。停電だった。これで水族館は何を逃れる。街中が真っ暗の中、 それぞれが暗闇で時間を過ごす。二湖の両親は1億円が心配で2人で抱きかかえていたが、停電が終わって見てみると大事に抱えていたのは家族アルバムだった。お金より大事なものに気付かされた瞬間であった。
停電の後、二湖の両親は真境名に1億円を返却。二湖は真境名に尋ねる。「社長は幸せですか?」それに対し真境名は「私たちは時間の中を生きてるの。ずーっとなんて幸せ、この世にはない。私は、ときどき幸せ」と答えるのであった。
あなたはお金より大事なものをいくつ持っていますか…。
次週、いよいよ感動の最終話。お楽しみに☆
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キャスト
名梨秀吉 / 岡田義徳(おかだよしのり)真境名の部下で、彼女と同じく謎が多い。彼女のもとに仕えている理由は不明だが、彼女には頭が上がらない。ただ、頭脳明晰、腕もたち、おまけにフランスパンで仏像が彫れるほど器用。
須藤威一郎 / 松山ケンイチ(まつやまけんいち)
ロボットオタクの25才のフリーター。テレクラで「初美」と名乗るニコに騙されて呼び出され、2万円のロボットを買ってもらったことから彼女の相棒になる(実際はほとんどパシリ扱い)。
林二湖 / 大後寿々花(おおごすずか)
中学2年生。老若男女を問わない高度な声帯模写や、雑踏の中から目的の声だけを聞き取る能力を持つ。
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