チーム・バチスタの栄光
[第3話]
リスク・マネジメント委員会が発足した。10/28放送
田口（伊藤淳史）は委員会で現状を説明するが、医大ナンバー２の黒崎教授（榎木孝明）は遺族のクレームがないことから調査の打ち切りを打ち出す。
しかし白鳥（仲村トオル）は「これは連続殺人かもしれない」と発言したことで、調査は進められることとなるが、黒崎教授は所定の手続きを踏んで早急に報告するよう田口に申し渡す。白鳥は報告書作成のためにバチスタ手術全32件の記録映像の貸し出しを求めた。
ところが、映像確認作業を進めるなか、２回目の術死が起きた手術中の映像がおさめられている「ケース29」が盗まれてしまう。
この手術に何かがあると睨んだ白鳥は、「ケース29」の資料を調べ出す。
すると他のケースとは違う“部分”に気づいた。
委員会へ提出する書類作成のため、バチスタのメンバーに書類作成をお願いする田口。
田口が麻酔科医・氷室（城田優）に書類の提出をお願いのためにたずねると、その仕事の過酷さに驚かされた。
「最近、カップラーメンしか食べていない」氷室の言葉を聞いた田口は、氷室を自宅の食事に招待する。
久々に食べた“家族の食卓”の食事に、感動をする氷室だった。
やっとのことで書類がそろって、招集されたリスク・マネジメント委員会。
ところが報告もろくに聞かず、黒崎教授は「調査不必要」を言い渡した。
その様子に呆れた白鳥は途中で退出し、桐生たちに田口のピンチを知らせに行く。
味方がいないなかで、田口には一方的な野次が飛ぶ。
はじめは我慢をしていた田口だったが、ついに自分の意見と想いを爆発させる。
「術死の原因がわからないのは、患者にとっても医師にとっても不幸なこと。事故に怯える医師がいるのに、どうして協力してくれないのか！」
「私からもお願いします」会場に現れたのは、桐生だった。
「チーム・バチスタの調査をお願いしたい」桐生の後ろには大友（釈由美子）や氷室、羽場（戸田昌宏）の姿もあり、黒崎に頭を下げている。
それでも調査を納得しない黒崎。しかし、そこに駆けつけた病院長・高階（林隆三）が、病院長権限で田口を特命リスクマネージャーに任命した。
田口が自分のデスクに戻ると、机の上には白い封筒が――
「術死は続く これからも。これは完璧に仕組まれた 犯罪である」
白い便箋には、この言葉一行だけがワープロで打たれていた。
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周りに何を言われても超マイペースな外科特別診療医。
医者にしては珍しく全く出世に興味がない。
性格がまじめで嘘をつくことが嫌いである。
そんな彼の性格と実力を聞きつけた一人の男が、彼に術中死の事件の院内調査を頼みにやってきた。
医師免許を持ち、医療知識が豊富な厚生労働省の官僚。
無神経で理屈っぽく、世間一般的には厄介な性格である。
そんな彼がある術中死の調査をすることになり、田口公平という1人の医師に目を付けた。
バチスタ手術の世界的な権威。冷静さと情熱を常に合わせ持つ彼は、一つ一つの術式にこだわりを持っている。
生まれつきのリーダー気質でチーム・バチスタが機能するのも彼がリーダーであるからと言っても過言ではない。
もちろんチームのメンバーからの信頼されている。
手術室で看護師主任として働いている。その実力がかわれ、看護学校で講師としても活躍している。
しかし、恭一などとは違い努力してのし上がってきたタイプ。
そんな彼女がチームバチスタに参入してからしばらく経ったある日、術中死が起こってしまった。
周りから定評のある麻酔医。どんな場面においても正確に物事を判断するその力を認められ、麻酔学教室の講師としても活躍している。
チームバチスタの中で田口と普段から関わりを持っているのはこの男だけである。
桐生恭一の義弟であり、チームバチスタでは病理医として働いている。
執刀医にもかなり踏み込んだ助言をする強さを持つ一方で、言い返されたら何も言えないという弱さも持っている。
基礎病理学教室では准教授を務めている。
医局長として働いている。主な仕事は心臓血管外科講師である。
胸部大動脈瘤バイパス手術の専門家で、症例経験は県内トップクラス。
桐生さえいなければ准教授になれていたはずの男。
桐生チームの右腕だが、実のところバチスタ手術中はほとんど「見ているだけ」状態。しかし、チーム・バチスタのメンバーの異変に何か気づいている様子でもある。
チームバチスタ所属を自ら志願した男。仕事に対してまじめで熱意を持っている。
病棟での患者からの信頼も厚い。
桐生に心酔し、自分も早く独り立ちしたいと焦るあまり、垣谷とぶつかることも。田口の同期で、一番の出世頭。父親も医師で、プライドが高いが、何かコンプレックスを抱えていそう。
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