チーム・バチスタの栄光
[第8話]
12/02放送

チーム・バチスタバーを集めた執刀医・桐生(伊原剛志)はチーム・バチスタの解散を宣言する。桐生自身もオペをしないというが、酒井(鈴木裕樹)や鳴海(宮川大輔)は解散を反対する。桐生のオペを待っている患者は全国にいた。それに、村本カナという少女もバチスタ手術を待っていた。しかし、桐生の意志は固く、オペはしないと言い切る。

その頃、田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は“ケース27”を調べ始めていた。すると些細な異常事態が次々と出てきた。

氷室(城田優)が別のオペでできなかった器具出しは、替わりの麻酔でなく、羽場(戸田昌宏)が用意したのだ。また“ケース27”で初参加した大友(釈由美子)は、バチスタ手術を受ける患者からセクハラ行為を受け、その後の手術中に失神していた。さらに、第2助手の酒井(鈴木裕樹)は動脈ラインの確保にてこずったことも判った。その上、“ケース27”は緊急手術だったため、鳴海が手術に遅れて参加していた、そうだ。

一方、桐生は鳴海にペア解消を言い渡していた。いつも冷静な鳴海が自室に戻るとひどく取り乱す…。その様子をドア越しに白鳥が見ていた…。

氷室が大友に電話していたことを知った田口は留守電に何も残っていたか、再度、大友に確認をする。そんな田口に大友は、殺人犯だった氷室をまだ信じているのかと尋ねる。大友の問いに、田口は、それでも、聞かなかったことにはできないと答える。「もう二度とこんな事件が起きてほしくないから」そんな田口の気持ちに心を動かされた大友は、氷室からのメッセージが残っていたことを伝える。大友が話し始めようとしたとき、突然、村本カナの容態が急変したので緊急手術を行なうと呼び出される。「すぐに行きます」といった大友は、田口に「後で話をします」と約束して大友は手術室へと向かった。

バチスタのメンバーが手術室に集まった。しかし、病理医の鳴海は手術に参加しないという。

容態の急変から手術を決意した桐生に、田口は「手術を見届けさせてほしい」と頼む。それを受け入れた桐生だったが、鳴美がいないバチスタのオペは、変な緊張感に包まれていた。一番不可解だったのは桐生の様子だ。心臓にメスを入れようとした桐生は、その手を止め、しばらく動かなかった。目を見開き、首筋には大量の汗が…。しばしの沈黙の後、桐生は患者の心臓にメスを入れる…。

――手術は成功した。

手術後、大友は桐生の部屋のドアをノックしようとしていた。約束どおり、田口に話をしようとしに来たのだ。しかし、ドアをノックしようとしたそのとき、大友は酒井に呼び止められる。

その頃、オペ中の最中に桐生の手が止まったとの報告を受けた白鳥。さらに、今回の手術に鳴海が不在だったことを知ると、“ケース27”のビデオをもう一度確認しようと言い出す。2人は資料庫へと向かった。その際、大友とすれ違った田口は“氷室のメッセージ”について尋ねたが、大友からは「あれから考えてみたけど、たいしたことじゃなかった」との答えが返ってきた。

その夜、特別愁訴外来の前に置いてある白い封筒を藤原(名取裕子)は見つける。中を確認した藤原の顔色が変わった。中には1枚の便箋が入っていて、そこには「術死は続く、これからも。チーム・バチスタは今すぐ解散せよ」と書かれていたのだ。

その頃、“ケース27”のビデオを盗みに資料庫に忍び込んだ田口と白鳥。引き出しから“ケース27”を取り出すと、外で物音が…。慌てて本棚の裏に隠れると、そこに桐生と鳴海が入ってきた。桐生は「“ケース27”のビデオを確認する」というが、引き出しの中に“ケース27”のビデオがない。「どこにやった?」と桐生は鳴海を疑うが、“ケース27”は田口たちが持っているのだから、鳴海は知らない。「僕は、知らない」といった鳴海に、桐生はさらに詰め寄った。

「氷室君が死んだ夜、本当はどこで何をしていた?」

本棚に隠れてやり取りを見ていた田口と白鳥は、驚きを隠せなかった…。

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キャスト
田口公平 / 伊藤淳史(いとうあつし)
周りに何を言われても超マイペースな外科特別診療医。
医者にしては珍しく全く出世に興味がない。
性格がまじめで嘘をつくことが嫌いである。
そんな彼の性格と実力を聞きつけた一人の男が、彼に術中死の事件の院内調査を頼みにやってきた。
白鳥圭輔 / 仲村トオル(なかむらとおる)
医師免許を持ち、医療知識が豊富な厚生労働省の官僚。
無神経で理屈っぽく、世間一般的には厄介な性格である。
そんな彼がある術中死の調査をすることになり、田口公平という1人の医師に目を付けた。
桐生恭一 / 伊原剛志(いはらつよし)
バチスタ手術の世界的な権威。冷静さと情熱を常に合わせ持つ彼は、一つ一つの術式にこだわりを持っている。
生まれつきのリーダー気質でチーム・バチスタが機能するのも彼がリーダーであるからと言っても過言ではない。
もちろんチームのメンバーからの信頼されている。
大友直美 / 釈由美子(しゃくゆみこ)
手術室で看護師主任として働いている。その実力がかわれ、看護学校で講師としても活躍している。
しかし、恭一などとは違い努力してのし上がってきたタイプ。
そんな彼女がチームバチスタに参入してからしばらく経ったある日、術中死が起こってしまった。
城田優 / 城田優(しろたゆう)
周りから定評のある麻酔医。どんな場面においても正確に物事を判断するその力を認められ、麻酔学教室の講師としても活躍している。
チームバチスタの中で田口と普段から関わりを持っているのはこの男だけである。
鳴海涼 / 宮川大輔(みやがわだいすけ)
桐生恭一の義弟であり、チームバチスタでは病理医として働いている。
執刀医にもかなり踏み込んだ助言をする強さを持つ一方で、言い返されたら何も言えないという弱さも持っている。
基礎病理学教室では准教授を務めている。
垣谷雄次 / 鶴見辰吾(つるみしんご)
医局長として働いている。主な仕事は心臓血管外科講師である。
胸部大動脈瘤バイパス手術の専門家で、症例経験は県内トップクラス。
桐生さえいなければ准教授になれていたはずの男。
桐生チームの右腕だが、実のところバチスタ手術中はほとんど「見ているだけ」状態。しかし、チーム・バチスタのメンバーの異変に何か気づいている様子でもある。
酒井利樹 / 鈴木裕樹(すずきひろき)
チームバチスタ所属を自ら志願した男。仕事に対してまじめで熱意を持っている。
病棟での患者からの信頼も厚い。
桐生に心酔し、自分も早く独り立ちしたいと焦るあまり、垣谷とぶつかることも。田口の同期で、一番の出世頭。父親も医師で、プライドが高いが、何かコンプレックスを抱えていそう。
羽場貴之 / 戸田昌宏(とだまさひろ)


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