ヴォイス〜命なき者の声〜
[第11話]
東凛大学の解剖室に胸をナイフで刺されて志望した成瀬(ダンカン)という男が運ばれてきた。成瀬を刺したのは坂田潔美(今野成美)という女子高生で、突然襲ってきた成瀬ともみ合っているうちに成瀬の胸にナイフが刺さってしまったと正当防衛であることを主張していた。03/23放送
しかし大己(瑛太)たちゼミ生は、(佐川教授(時任三郎)は潔美の正当防衛に疑問を抱き、大和田(山崎樹範)にも助言したこと玲子(矢田亜希子)から聞いて驚いた。じつは潔美は大学の理事長の親戚だったのだ。理事長は佐川教授の判断に激怒した。
大己は、成瀬の過去を調べるうち、成瀬と潔美の共通点を発見する
そんななか、大己たちは蕪木(泉谷しげる)から、「他の大学の教授が正当防衛を支持する鑑定結果を出した」と聞く。
佐川は教授会にかけられることになった。
佐川は、「大己らと同じタイミングで法医学教室を去ることになりそうだ」と、大己たちに話した。大己たちも学習期間を終え、いよいよ将来進む道を選択する時期に来ていたのだ。
亮介(生田斗真)は父親の病院を継ぐことを決めた。佳奈子(石原さとみ)はアメリカ研修が既に決まっている。哲平(遠藤雄弥)は科学警察研究所への就職を目指し、解剖の苦手な彰(佐藤智仁)が法医学を続けることを決める。そして、大己は…いまだ迷っていた。
そんな中、大己たちは佐川の主張を検証し、結論にたどり着いた。
それに気づいた大己は飛び出すと、会議が行われている会議室に走った。
会議室ではちょうど佐川教授に対する会議が終わった直後だった。会議室に飛び込んだ大己は医学部長に「佐川教授は間違っていないから辞めさせないでほしい」と訴える。ところが、医学部長は、「問題なのは学生の自主性を重んじ過ぎる教育方針だ」と言い放った。部長の言葉を聞いた佐川教授は「自分の教育方針が間違っていたとは思わない」と反論した。
その後、警察で取調べを受けていた潔美は殺意を自供する。しかし、佐川教授は大学を去ることが決まった。佐川教授の後は、玲子が引き継ぐことに決まる…。
後日、大己は佐川教授に呼ばれる。佐川は大己に15年前の地下鉄事故について書かれている記事を見せ、「覚えているか」とたずねた。大己は「その場にいたから」とうなずく。すると、佐川もその場にいたことを話した。
15年前、佐川は法医学者になるか、臨床医になるかで迷っていた。そんななか、この事件現場でまだ小さな子どもだった大己に「死んじゃった人にお医者さんはいらないの?」と、言われ、法医学者になることを決意したのだった。
「短い間だったが、大己と法医学をやれてよかった」と話す佐川を見て、大己は法医学を続けることを決め、佐川に宣言した。
法医学ゼミ生は、それぞれの道を歩み始めた。
玲子は新任講師として法医学室で張り切っている。
蕪木はいままでと変わらず、実験に打ち込む毎日を過ごしていた。
佐川教授は別の大学に移籍する…。
大己は、アメリカへと旅立つ佳奈子を見送った後、大学のキャンパスに戻っていた。
大己はこれからも法医学を続ける・・・。
<完>
03/23
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第1話
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
当初は心臓外科学ゼミを志望し、試験にも合格もしていたようだが、
なぜか法医学ゼミに所属している。
どうやら大学側の都合により配属が変わったようだ。
もちろん大己はこのことを不本意に感じている。
しかし、いざ法医学に触れてみると、社会が法医学を必要としていることを肌身で感じ、
その重要性と奥深さに魅了されていった。
鋭い洞察力の持ち主で、適職とも言える才能を発揮するが、本人にしてみればその自覚は全くない。
一方、私生活の方でも一見イケメン大学生なのだが、
本人が興味を持たない為、意外と女の子からの人気がない。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
この男、総合病院を経営する家庭に生まれた御曹司。
敷かれたレールに乗っていれば何不自由ない生活を送れるはずだった。
しかし、自分には荷が重いと感じ、父親が消化器内科医であることを無視して、
全く関係のない法医学ゼミに入ってしまった。
そんな彼も学校では人一倍明るいムードメーカー的存在。
とにかく女の子が大好きな男で暇があっては女の子に声をかけている。
なかでも玲子に憧れており、もっと仲良くなりたいといつも考えている。
大己とは昔からの親友で、互いが一番の良き理解者である。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
大学内でもトップクラスの才能の持ち主で、脳神経外科学ゼミの教授からスカウトがあった。
しかし、彼女は当初から希望していた法医学ゼミに入ることに。
彼女が法医学にこだわるのにはハッキリとした理由があった。
その理由とは、幼少の頃に亡くした母の死因が心不全だと医師から告げられたことに対し、
その死因に未だに納得がいっていないからだった。
親を幼い頃に亡くしていることから、気が強くなんでもバリバリこなすしっかりものである。
唯一苦手なことといえば家事全般である。
東凛大学の助教授として法医学教室を担当している。
温和でのんびりな佐川の下についても自分のキャラクターは変えず、
はっきりと物を言う性格の持ち主である。
もちろんその姿勢は学生に対しても同じで、常に学生とはクールに接している。
大学教員の中でトップクラスの美人だがなぜか未だに独身。
東凛大学の教授として法医学教室を担当している。
法医学に対する情熱は人一倍あり、学生たちには法医学の必要性を常に訴えかけている。
「亡くなった人の声に耳を傾ける」の意義なんとかして学生に伝えたいと日々奮闘中。
しかしひとたび研究室を出ると、その性格はおっとりで常にマイペースなゆったりとした時間が流れている感じの男でもある。
今年の新規ゼミ生5人には密かに期待をしており、その中でも大己の才能には誰よりも注目している。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
仙台の実家が歯科を経営していたことから、歯科の道に進むべく大学に進学したものの、
当時見ていた監察医の姿を描いた海外ドラマにハマり法医学の道へとシフト変更した変わり者。
今や“法医学オタク”と呼ばれるほどのこだわりを持ち24時間365日、法医学のことが頭から離れない。
しかしこう見えても意外と小心者で肝心な場面で逃げ腰になることも多い。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
医学部に合格するほどの頭を持ちながら、元暴走族のメンバーだったというイレギュラーな男。
過去に、羽井本人が関わっていない事件で犯人扱いされたが、その後の司法解剖の結果で羽井が無罪であることを証明された。
司法解剖の偉大さ気がついた羽井はこれを境に猛勉強を始め、医学の道を目指すこととなった。
そしてその努力が実り、今こうして医学部の学生として生活している。
元暴走族ということからやや気が荒いところもあるが、実は熱血家でアツいハートを持っている。
医学部での唯一の苦痛は『解剖研修』。
何度経験しても倒れそうになる。
南府中署に勤務する刑事の男。
彼が担当する事件の中で、遺体から不審な点や異常個所が見つかった場合に佐川に司法解剖を頼んでいる。
一見、冷静沈着で優秀な刑事に見える男だが、なかなか結婚しない玲子に対して「オマエは結婚できない症候群だ」などとあるまじき発言をして周囲の反感を買っている。
亮介の父親で、自身が経営する石末総合病院の院長を務めている。
将来、息子である亮介にこの病院を継がせようと考えていたが、その息子の反感を買い、
亮介はまさかの法医学ゼミに入ってしまった。
それでも貴之は何とかして後を継がせようとゼミを辞めるよう大学に圧力をかけ始めるのであった。
彰の母親で、普段は沖縄料理店「ちゅらちゃん」を営んでいる。
沖縄料理とはいうものの、メニューは自身の得意料理しか置かないというちょっと変わり者。
いつでも明るく、何に対しても首を突っ込まずにはいられない性格で店に集まる大己たちの会話に首を突っ込んではジャマ者扱いされている。
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6834131007Y41011
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