四つの嘘
[第9話]
09/04放送

満希子(寺島しのぶ)に懇願され、仕方なく部屋を出る詩文(永作博美)だったが、嫌な予感に、すぐに大森(崎本大海)のマンションへと戻った。
しかし、部屋は誰もいない。別の部屋の前に満希子の服のボタンを見つけた詩文。「満希子!」と叫びながら、その部屋のドアを激しく叩いた。

ドアを開けた大森は詩文を招き入れる。
「愛が欲しい主婦とお金が欲しい若者。お互い様でしょう」そう吐き捨てた大森を叱りつける詩文だったが、大森に押し倒され、仲間はその様子をビデオで撮影し始めた。
ところが、パトカーがサイレンを鳴らしてマンション前に到着。部屋へ来る前に詩文が通報したのだ。
大声で警察を呼ぶ詩文。
大森たちは慌てて荷物を持つと、逃げて行った。

気を失ってしまった満希子は、救急車でネリ(高島礼子)の病院へ搬送される。
「大森たちを訴えよう」という詩文に対して、満希子は何もなかったことにしてほしいと、泣き出してしまう。
しかし詩文は満希子には言わずに、大森を引っ掻いたときに爪の間に残っている大森の皮膚のDNA鑑定を要求する。
そして、「今夜は家に帰れない」という満希子を連れて、詩文堂へと戻った。

翌日、詩文堂に澤田(石黒賢)がやってきた。澤田と結婚することを決めていた詩文だったが、今度は澤田は詩文とやっていく自信がないとプロポーズを辞退するのだった。
たまたま、詩文を訪ねてきていた良子(野際陽子)は、「あなたの目は節穴ですか!」と喰ってかかるが、澤田は出て行ってしまう…。

一方、ネリは後輩たちに食事をおごらされていたが、その席で突然、「病院を辞める」と言い出し、後輩たちを驚かせていた。

何事もなかったかのように、西尾家に団欒が戻っていたが、“大森逮捕”のニュースがテレビで流れて慌てる満希子。
店のお金が無くなっていることに気づいていた武(渡辺いっけい)は、「ゆかり(夏未エレナ)が大森にだまされたのでは?」と、満希子に相談するする。満希子は、つい「そのお金は詩文に貸した」と嘘をついてしまった。

次の日曜日、詩文とネリは、高校卒業後、初めて高校の同窓会に出席する。
美波(羽田美智子)の話で盛り上がった詩文・ネリ・満希子。
同窓会の帰り道、「バンクーバーに行ってみたい」という詩文に、満希子が「費用を持つ」と言い出し、詩文とネリは驚く。
しかしその理由が“大森に盗られた700万円を詩文に貸したことにした”ためだと知った詩文は激怒!ネリは呆れるばかりだった。
結局、満希子が詩文をファーストクラスでバンクーバーへ連れて行くことで、決着。
3人はバンクーバーへ旅立つことになる。


数日後、パナマに渡った英児(勝地涼)の記事を再び新聞で見つけた詩文は、英児が通っていたボクシングジムへと足を向ける。ボクサーたちのトレーニング姿に英児との思い出を重ねる詩文。そして、その強い視線は、ランニング中の一人の若手ボクサー(清水智信)を捉えるのだった。

旅の前日、満希子はネイルやエステに励み、ネリのマンションには福山(長谷川博己)が居座り、詩文は、また新人ボクサーに声を掛けていた。そして武は、別れたはずの君子(星野真里)と一緒にいた…。

バンクーバーへ旅立った3人は、美波と圭史(仲村トオル)が事故死した航路を進む船に乗る。すると、デッキには死んだはずの美波と圭史が…。
「嘘…!?」
慌てて飛び出す3人。しかし、そこに美波たちの姿がなかった…。

≪終≫

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キャスト
原詩文 / 永作博美(ながさくひろみ)
御茶ノ水に昔からある、小さな書店「詩文堂」の娘。元夫・河野圭司と離婚して以来、実家で娘を育てている。
自他共に認める“魔性の女”で、不思議な魅力で男を引き寄せる詩文。
元・夫の圭司は、高校時代の同級生・戸倉美波の初恋の相手で、詩文は美波から圭司を奪って結婚したのだった…。周囲の非難にも負けず、結婚、出産を遂げたが情熱が続かず離婚。そんなことから、美波の友人西尾満希子を嫌われているし、詩文自身も満希子が嫌い。
西尾満希子 / 寺島しのぶ(てらしましのぶ)
仏壇屋の一人娘。夫・武に養子に入ってもらい、平凡な主婦生活を送っている。
高校時代は、クラスの人気者で、何をやるにもリーダー的存在だった、満希子。
主婦として平和で退屈な毎日を過ごしていたが、戸倉美波の事故死で、運命の歯車が回りだす…。
河野良子 / 野際陽子(のぎわようこ)
河野圭史の母。息子・圭史の出世だけを楽しみにしていた母。
ひとり息子の将来を詩文に奪われたと、今も恨んでいる。
しかし、圭史が亡くなり自分の周りに身寄りが居なくなったとき、詩文が育てている圭史の娘・冬子に興味を抱く。
河野圭史 / 仲村トオル(なかむらとおる)
原詩文の元夫で、詩文との間に生まれた冬子の父親。
高校時代には、戸倉美波の家庭教師をしていて、美波の初恋の相手であったが、詩文の魅力に引き寄せられ、詩文と結婚をする。しかし、長くは続かず離婚。
離婚後、カナダに移住するが、そこで美波と偶然再会をし、愛が再燃する…。
美波と内緒で逢っていた時、ボートが事故に遭い、2人とも死んでしまう。


西尾武 / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
西尾満希子の夫。満希子が仏壇屋の一人娘だったので、婿養子に入る。
とてもおとなしく、のんびりとした、いい人。
しかし、どこか、他の人に対して無関心なところがある。

安城英児 / 勝地涼(かつぢりょう)
戸倉美波 / 羽田美智子(はだみちこ)
カナダに在住する主婦高校時代は、満希子の子分的存在で、いつも一緒に行動をしていた。自分の家庭教師をしていた河野圭史に恋するが、その圭史を詩文に略奪される。そのまま高校を休学する。
初恋の圭史が忘れられず、圭史によく似た男性と結婚するが、移住先のカナダで圭史と再会。不倫関係を続けるものの、圭史と密会していたボートが事故に遭い、2人とも死んでしまう。

灰谷ネリ / 高島礼子(たかしまれいこ)
脳外科医。詩文、満希子、美波と同じ高校に通っていた。
高校時代から勉強がよくできて、将来医者になるため、同級生と一緒に遊ぶことなく勉学に励み、トップで卒業。念願の医師となる。
仕事が人生。過酷な勤務も、ネリには情熱を注げる職場だった。
自分の人生を貫き、生涯独身を貫くはずだったが…。




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