「龍馬伝」「坂の上の雲」…NHKが完成度の高いドラマを作れるワケ!!
(05/06)
NHK大河ドラマ「龍馬伝」は若干視聴率を落として来ているものの、好評放送中だ。
さて、この大河ドラマの「番組予算」が、最近になって注目されていた。

実は大河ドラマの予算はオープンになっている。
先日も国会の予算審議の中でNHK専務理事が明らかにしたところによると、1話あたりの制作費は何と約6000万円。

スペシャルドラマ「坂の上の雲」はその4倍の2億4000万円。
目玉が飛び出る数字である。

民放のドラマは4000万〜5000万円で制作されている。
パッと見にはNHKもたいして違いもない予算で、よく内容のあるドラマを作っているなと思われるかもしれない。
ところが実態は全く違うようだ。

放送業界では撮影会社、照明会社、録音会社、美術会社……と、
少なくとも二十数社の人間が寄り集まってひとつの番組を作る。

しかし、NHKには1万人の職員がいる。
撮影も証明も録音も美術も全て、自前でできてしまうというわけだ。

人件費はNHKの給料があるので番組計上は限りなく0円。
カウントされるのは材料費だけ。

民放と比べて完成度の高い作品が生まれるのは、あまりにも当然のことなのである。

「聖徳太子」(01年)というドラマが作られたときは、西暦600年代の日本人の衣装を出演者全員分オーダーしたという。
史実に忠実に良質のドラマを作る姿勢は素晴らしかったが、1億円以上も予算はオーバー。

つい最近も「大仏開眼」(4月3、10日放送)が作られたが、衣装代にいくらかかったのか気になるところだ。

NHKのドラマを同じスケールで民放が作るとすると、軽く3〜4倍はかかるのでは、ということ。
「坂の上の雲」など、映画の大作レベルと言ってもいいほど。

「NHKだから」こそ、超スケール的な時代劇がどんどんできるというわけなのだ。



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