松本清張「球形の荒野」に田村正和主演が決定!!役づくりのために髪型が…!!

(05/17)

昨年生誕100年を迎えた松本清張氏の作品｡
中でも、珠玉の長編として知られている「球形の荒野」に、田村正和が主演することが発表された。

田村の役どころは、終戦間際の1945年スイスで病死したと発表された公使館の元一等書記官、野上顕一郎。
実際は日本を破滅から救うために陰で奔走し、愛する妻子や国籍までを捨て、身を潜めながら孤独に耐え、生きてきた男だ。

このような難役を演じるにあたって田村は、
「髪の毛、もみあげも、周りから『かわいい』と言われたぐらい、ばっさり短く切りました」
と、トレードマークだった長髪を封印したことを明かした。

さらに20年の歳月の流れを表現するため、髪の毛も白く染めたという。

「非常に難しい役で撮っても撮っても、今のでよかったのかと思いつつ撮影してました」
と振り返り､
「想像を絶する孤独の中で２０年間さまよい続けてきた男が、死ぬ前に日本をもう一度見たい、名乗れないが、娘に会いたいと願う愛を感じ取っていただければ」
とコメント｡

熱意がほとばしる田村のみでなく､このドラマは共演陣も豪華。

ある殺人事件をきっかけに顕一郎の過去を追うことになる元軍人の警部補を演じるのは､江口洋介。
田村とはドラマ「古畑任三郎」で犯人役にふんしたが、今作では逆の立場になることに｡

11年ぶりの共演に江口は
「田村さんの印象が変わってないことに驚きました。ただ立っているだけでも素晴らしく絵になる」と恐縮｡

さらに顕一郎の娘（比嘉愛未）に惹かれていく若手刑事役のイケメン枠は生田斗真、
また小日向文世､萩原聖人、草刈正雄ら個性的な実力派が脇を固める｡

名作とうたわれる重厚なサスペンスは､この秋注目の一作だ｡