中村俊輔が戦線離脱!? 左足首の痛みを訴え別行動へ〔W杯〕

羽田空港からW杯日本代表選手達がスイスへ飛び立つ中、青ざめた表情の選手が一人･･･
26日、MF中村俊輔（横浜M）が左足首の痛みを訴え、直前合宿のスイスでは主力組から外れて別メニューで調整することが分かった。
このタイミングでの戦線離脱。本番に向けて最後の調整ができるチャンスに別メニューとなると、岡田監督も決断を迫られることになる。

岡田監督によると、出発直前に中村俊から直接「足を直したい」と相談されたという。
ドクターストップという形ではなく、大会直前に自ら離脱を申し入れるのは異例中の異例。
中村俊は、24日の韓国戦での完敗の理由として
「リーグ戦ではだましながらやってきたけど、代表戦ではダメだった」
と左足首の痛みを挙げており、治療に専念する意向を固めたようだ。

しかし、別メニューとなることの弊害は大きい。
韓国戦で浮き彫りになった攻撃陣のコンビネーションの悪さ、特に、本田（CSKAモスクワ）とのかみ合わなさは、攻撃の要としてあまりにも頼りなく、連携を取るどころか互いに孤立していた2人の同時起用には疑問の声も多い。
その不安を払拭できる最後のチャンスがこのスイスでの合宿であり、イングランド、コートジボワールとの親善試合だったわけだが、攻撃陣がコンビネーションを構築する最後のチャンスに参加できないとなると、当然、岡田監督にも決断が迫られる。

"ぶっつけ本番で俊輔を投入するか、練習でしっかりコンビネーションを構築できたメンバーで挑むか"

司令塔のまさかの離脱に、指揮官もぎりぎりまで頭を悩まされることになるだろう。
韓国戦敗戦後に自身の「進退を問う」迷言を残した岡田監督だが、まさかまさかの"指揮官までも離脱"という事態にならなければよいのだが。

(2010年5月26日)

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