巨人が選んだ秘密兵器は台湾出身育成選手の黄志龍!!

秘密兵器は台湾出身の21歳右腕。
巨人は3日、育成選手の黄志龍（ファン・ツァーロン）投手（21）と支配下選手契約を結んだことを発表した。
契約金1000万円、年俸440万円で背番号は97。
原監督が即戦力として期待を寄せる秘密兵器だ。黄志龍は4日にも1軍デビューし、9日のオリックス戦から初先発するものと思われる。

「自分ではスピードがあって、コントロールも良いと思う。先発として勝利に貢献できるように頑張りたいです」（スポーツ報知）
フラッシュがたかれる記者会見の中、スーツ姿の21歳は自信たっぷりに言い切ってみせた。
口だけの自信ではない。その実力は折り紙つきだ。
大学時代から台湾代表としてIBFワールドカップなど多数の国際大会で活躍している黄志龍。
昨秋、2軍練習に参加した際に評価され、育成選手として巨人入り。
最速152キロの切れのある直球を武器に、今季イースタンでは2勝2敗、防御率1･54と安定した成績を残している。

元々は交流戦明けの戦力として、6日のイースタンリーグでの評価試験を経て育成選手の中から最大で2人を選手登録する、という見通しであったが、ゴンザレスの緊急帰国が決まったこともあり、首脳陣が先発の補強を要望。
若干前倒しとなって、まずは黄志龍が選手登録になった。
清武球団代表は「タイミングが良かった。あとは本人次第。後に続く育成選手もいると思います」と説明。
黄志龍とともに候補に挙がっていた林イー豪（リン・イーハウ）にもまだチャンスが残されている。

最初は中継ぎで登板予定の黄志龍。そこで実力が認められれば、ゴンザレスに代わって9日のオリックス戦から先発登板となる可能性が高い。
「小さい頃から日本で活躍したいと思っていた」という右腕。不調の先発投手陣を盛り上げるきっかけになるとよいのだが。

(2010年6月4日)

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