2軍経験わずか7試合でのスピード出世!! 巨人・黄志龍、育成選手初の先発デビュー

育成選手から4日に支配下登録された巨人の黄志龍（ファン･ツーロン）が9日のオリックス戦で育成選手出身では史上初の先発デビューを果たす。
先発投手に6試合連続で白星がついていない原巨人を救うべく、"秘密兵器"がベールを脱ぐときがついにきた。

「状態は凄くいいです。（体調は）どこにも問題はない。全力を尽くします。悔いのないように、攻撃的なピッチングをするつもりです」（スポニチアネックス）
川崎市のジャイアンツ球場で投手練習に参加した黄志龍は、キャッチボールや短距離ダッシュで最終調整を行った。
「小さい頃から日本で活躍したいと思っていた」と話していた台湾出身の152キロ右腕は、デビュー戦を前に静かに闘志を燃やした。

2軍ではここまで7試合に登板し、2勝2敗、防御率1･54と安定した投球を披露。
ゴンザレスが家族の事故で急遽母国プエルトリコに帰国し、出場選手登録を外れたこともあって、代役先発要員として4日に支配下登録された。

巨人の育成出身ではWBC日本代表にまで上り詰めた山口とオビスポが勝利を挙げているが、先発でデビューを果たすのは黄志龍が史上初となる。
大役を任せる原監督も「若武者らしく戦ってもらいたい。力は出せると思う。可能性ゼロから歴史をつくるわけだから」と期待。
わずかに残る交流戦逆転優勝の可能性を、21歳に大器に託した。

(2010年6月9日)

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