長野が決勝3ラン!! 巨人､阪神3連戦まずは白星で首位キープ

13日に行われた阪神対巨人戦は､4-4で迎えた延長十二回､巨人･長野が決勝3ランで勝ち越しに成功｡
2位阪神とのゲーム差を1･5とし､首位の座を守った｡
阪神は十二回裏に鳥谷の2ランで1点差に迫るも､あと1点及ばなかった｡

ここまで4連敗で来た巨人｡
不調の投手陣は13安打を許し､12試合連続2ケタ被安打と球団ワースト記録を伸ばしたが､長野の一打がチームを救った｡

｢(右翼手の)頭を越えてくれと思ったけど､入るとは思わなかった｣(スポーツ報知より)

4-4の同点で迎えた延長十二回1死一､二塁の場面｡
甲子園特有の左翼方向に吹く浜風と降りしきる雨を裂いて､強烈なライナーが右翼席へ｡

｢僕はレフト方向にはあまり打球が飛ばないので､センターから右方向を意識するだけです｣(同)

風に頼らず､自身のスタイルを貫いた結果生まれた劇弾だ｡

しかし､自らが呼び寄せた勝利にも本人の顔は浮かない｡
四回でのバントミスに､その裏での守備ミスが招いた､逆転を許す4失点｡
1点を争う八回の場面には右翼への飛球を失策｡

｢僕のバントミスから流れが阪神に行ってしまった｡責任を感じています｡チームに迷惑をかけたので､取り返したい気持ちが強かった｣(同)

ヒーローインタビューでは真っ先に反省の言葉を口にする｡
けれども､確かに自分で招いたピンチかも知れないが､そこから勝利への活路を見出したのもまた自分｡
失敗を糧として､成長する余地が若い長野にはある｡
今日の成功を胸に､前を向いて進めばいい｡

(2010年7月14日)

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