ロッベンの負傷離脱にバイエルン激怒｢蘭協会は無責任だ｣

ドイツのバイエルンは現地時間3日､オランダ代表のFWアリエン･ロッベンが左太ももの筋肉断裂により今季開幕から2ヶ月は戦線を離脱する見込みであると発表した｡
バイエルンは､ロッベンがW杯南ア大会前の6月5日に行われたハンガリー戦で負傷していたにもかかわらず､
オランダサッカー協会がW杯に出場させたことで状態が悪化したとして､同協会の姿勢を強く非難した｡

｢チームに戻った直後にこのような診断を受けて失望した｣(ロイター通信より)

W杯ではオランダの準優勝に貢献したロッベン｡
大会を終え､新シーズンでの活躍にも期待が集まっていたが､彼を待っていたのは｢全治2ヶ月｣の重症の発覚だった｡

バイエルンは､開幕前のメディカルチェックでロッベンの左太ももの筋肉に断裂があることを発表｡
大会前の6月5日､ハンガリー戦で負ったケガが大会中に悪化したものだと加えた｡

バイエルンのチームドクターは｢ロッベンのケガは深刻な状態｣と説明し､オランダサッカー協会が正確な診断を下さず同選手をプレーさせたことを｢無責任｣と批判｡
ロッベン本人は､｢決勝が終わった後は､不思議と痛みがなかった｣と話しており､診断の結果にショックを受けている｡

また､これを受けてカール･ハインツ･ルンメニゲ会長は､

｢バイエルンは当然怒りを感じている｣(同)

と公式HP上でコメント｡

｢クラブ側はまたも､代表チームで重傷を負った選手の代償を支払わなくてはならない｣(同)

と憤りを示した｡

しかし､オランダ代表を率いたベルト･ファン･マルヴァイク監督は､

｢我々はW杯でアリエンを起用した際､少しのリスクもなかった｡スペインとの決勝の後でケガをしていなかったと確信している｣(goal.comより)

と､オランダ側に責任は無いと発言｡

両者の争いは､今後さらに激化するものと思われる｡

(2010年8月5日)

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