広島･前田健太､球団史上最速･最年少で大台突破!! 球団の評価は｢黒田より上｣!!

広島の前田健太投手が20日､広島市内の球団事務所で契約更改に臨み､7200万円増の1億2000円､タイトル料3000万円でサインした｡
高卒5年目､23歳での1億円突破は球団史上最速かつ最年少記録｡
永川勝浩投手､栗原健太内野手と並び､一気にチーム最高年俸に躍り出た｡

大満足の交渉を終え､会見場に現れた前田は､
｢1億円というのはプロに入って一つの目標でした｡カープの歴史に名前を残せたのはうれしい｡1年間の成績､すべてにおいて評価してもらえた｣(デイリースポーツより)
と満面の笑み｡
交渉を担当した鈴木球団本部長も､
｢最大限の評価をした｡プラスポイントは(広島時代の)黒田より上｣(同)
と現役メジャーリーガーの名前の引き合いに出し､前田を賞賛した｡

プロ4年目の今季､前田は低迷するチームで孤軍奮闘｡
初の開幕投手を務めるなど15勝8敗､防御率2.21､174奪三振で投手3部門を独占し､先発投手最高の栄誉である沢村賞も獲得した｡

今オフは表彰や取材､全国区のイベントに出席するなど､名実ともにチームの顔となった前田｡
それだけに大きな責任感と自覚も生まれているようで､
｢チームの中心でありたい｡年齢は下の方だけど､投手陣を引っ張っていく｡成績は最悪でも今年以上｡勝ち星?背番号の18勝を目指してやっていきたい｣(中日スポーツより)
とあえて厳しい目標を自らに課した｡

これだけ強気な宣言ができるのも､自らの成長を確信しているからこそ｡
今季､150キロを超えるまでになった球速はさらに速くなると自負しており､年明けからスタートさせる自主トレでは徹底的に肉体を鍛え上げるという｡

｢数年後に『日本のエースは前田健太』と言われるようにしたい｣(スポーツ報知より)
と力強く抱負を語った前田｡
"広島のエース"から"日本のエース"へ､23歳の右腕はまだまだ成長の途中だ｡

(2010年12月21日)

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