ダルビッシュが田中との投げ合い制し13勝目! 驚異のシーズン26勝ペース!

【日本ハム 3-1 楽天東京ドーム】
日本ハム･ダルビッシュ有投手が20日､前半戦最後の試合となった楽天戦に先発｡
9回4安打1失点の完投で楽天･田中将大投手との投げ合いを制し､今季13勝目を挙げた｡

2年ぶりに実現した二人の直接対決｡
東京ドームには平日にも関わらず4万4000人を越える観衆が集まった｡

ダルビッシュは初回､1､2番から連続三振を奪う抜群の立ち上がり｡
しかし二回､4番･山崎の右翼線二塁打を含む3本の長短打で先制点を献上｡
初回から多投したツーシームを狙い打ちされた｡

それでも､ここで大崩れしないのがダルビッシュ｡
三回からはツーシームを減らし､直球とスライダーを軸に楽天打線を翻弄｡
三回以降はヒット1本と尻上がりに調子を上げた｡

打線は四回､先頭の糸井が四球で出塁｡
田中のけん制悪送球で無死二塁とチャンスを広げると､ダルビッシュの"弟分"中田が中前へ同点適時打を放った｡
さらに､続く稲葉が田中のスライダーを完璧にとらえ､右翼席中段へ勝ち越し2点本塁打｡
防御率1点台のダルビッシュにとって､3点の援護は十分すぎるものだった｡

田中との2年ぶり4度目となる直接対決を制したダルビッシュは今季13勝目｡
レギュラーシーズンのちょうど半分となる72試合目で､早くも昨季の12勝を上回った｡

シーズン26勝ペースで勝ち星を重ねているダルビッシュは試合後､
｢13勝?信じられない｡あまりにも勝っているけど､投手の評価は勝ち星じゃないので｡野手がいいところで打ってくれるので頼もしい｣(サンケイスポーツより)
と打線に感謝｡
田中との直接対決については､
｢意識していなかった｣(同)
とのことで､
｢ボールも制球もいい｡ただ､もうちょっと身体能力を強くしてほしい｣(同)
とエールを送る余裕まで見せた｡

ダルビッシュの力投で､チームは6連勝｡
前半戦をソフトバンクと同率首位で折り返した｡

後半戦は首位争いが激しさを増していきそうだが､最多勝争いはダルビッシュの独走となりそうだ｡

(2011年7月21日)

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