ソフトバンク､敵地で強力打線が復活! 不調の多村が本塁打含む3安打!

【日本シリーズ第3戦中日 2-4 ソフトバンクナゴヤドーム】
プロ野球の日本シリーズは15日､舞台を中日の本拠地･ナゴヤドームに移して第3戦が行われ､ソフトバンクが4-2で中日を破り初勝利｡
対戦成績を1勝2敗とし､反撃ののろしを上げた｡

本拠地でまさかの連敗を喫し､窮地に立たされていたソフトバンク｡
しかしこの日は自慢の打線が爆発した｡
初回､5番･松田の中前適時打で幸先よく先制すると､四回には1､2戦でブレーキとなっていた多村が左中間席へ復活の2ラン｡
八回にも細川のソロで追加点を挙げた｡

ここまで2戦合計わずか2得点だった打線は､12安打とつながりを見せ4得点｡
さらに､3盗塁と得意の機動力も発揮し､中日を圧倒した｡

貴重な2ランを含む3安打の活躍を見せた多村は､本塁打の場面を振り返り､
｢あまり配球とかを考えず､甘い球を積極的に狙いに行った｡気持ちのいい打球が飛んでくれた｣(スポニチアネックスより)
と自画自賛｡
先発した摂津も､
｢苦しい場面､あそこで打ってくれて楽になりました｣(同)
と語る値千金の一発だった｡

多村は本拠地での2試合で8打数1安打｡
中日投手陣と谷繁の巧みなリードの前に､何度もチャンスをつぶした｡
それでも秋山監督は､
｢タム(多村)には経験がある｡ライトの守備もそう｡投手を助けられるんだよ｣(スポーツ報知より)
とこの日もスタメンで起用｡
名古屋入りした14日の全体練習では､
｢真面目すぎるんだよ｡いろいろ考えるな｡もっと楽しめよ｣(同)
と声を掛け､悩めるベテランを目覚めさせた｡

負ければ中日に王手をかけられる試合で､投打ががっちりかみ合ったソフトバンク｡
対戦成績を1勝2敗とし､秋山監督も､
｢うちらしい野球ができた｣(同)
と納得の表情｡
全球団から勝ち越しての"完全優勝"を狙うソフトバンクが､敵地でようやく覚醒した｡

(2011年11月16日)

その他のBASEBALLニュース