侍ジャパン松坂、球数制限に苦しみ打者10人に5被安打2失点と大乱調
WBC日本代表の松坂大輔投手(28=レッドソックス)が25日、日本・京セラドームで行われたオーストラリア代表との強化試合第二戦に先発。
その結果はファンを不安にさせる内容で、打者10人を相手に5安打2失点と大乱調。
今回採用されている球数制限のルールにより合計38球を投じた一回2/3で降板となった。
一回は先頭打者から三振を奪い、上々な出だし。
投球制限を考えると、このまま三回あるいは四回あたりまで行くと思われていた。
しかし二回、走者をためてしまったところで、
オーストラリア9番打者のカールセンが松坂の直球を見事に叩く。
放たれた打球はグングン伸び、前進守備だった右翼・イチローの頭上を越え、
オーストラリア先制となる2点二塁打となった。
この得点に関しては、
前進守備さえしていなければ何ら問題なくアウトを取れたという意見もあったようだが、
いずれにせよ甘く入った球を完璧に捕らえられたのは確かだ。
この直後、山田投手コーチがベンチを飛び出す。
これに対し松坂は続投を志願し、1番ウォーンを遊直に仕留め、二死を取ったものの、
投球数の関係で杉内と交代することとなった。
その後は打撃陣の奮起や守護神・藤川の好投もあり、
日本代表が11-2でオーストラリア代表を降し、
2夜連続の快勝となった。
連夜の二桁得点で好調の打撃陣だが、どうも投手陣(とくに先発組)がスカッとしない。
ダルビッシュのWBC公式球への不慣れや、松坂の球数制限への対応。
3月1日に巨人との実戦練習が残っているものの、
不安を残すことになった今回の強化試合。
果たして、これから本番までに原代表監督はどういった対策を打ち出してくるのか。
侍ジャパンの苦悩は続く。
(2009年2月26日)
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