"農ing娘。"結成!? 秋田の農業守るギャル小玉美花子が話題に!!
(10/25)

担い手不足で荒れ放題になった農地が問題視される中、秋田県で一人の女性が立ち上がった。

小玉美花子(こだまみかこ=21)は、お気に入りの真っ赤なつなぎに"稲穂ヘア"と呼ぶ金髪で畑にやってくる。メークには1時間かけるため起床は早い。

ネギの収穫、乾燥、皮むきから仕分けまでを1人でこなす姿は真剣そのもの。
空いた時間には作物を軽トラックに積み込んで、個人営業の飲食店などへの飛び込み営業にも出掛ける。

派手な見た目を面白がってくれる卸し先もあれば、
「大変だべ、やめた方がいい」
と言われること多いそうで、
「たまにキャバクラの女の子と間違えられる」
という。

そんな小玉が農業を始めたのは、美容師の専門学校を中退した3年前。
夜な夜な遊びまわる娘の姿を見かねた父が、
「ネギの種まき手伝うべ」
と持ちかけたのがきっかけ。

「植えたからには面倒見なきゃ」
と自発的に畑に出るようになった小玉は、日が昇れば起き、沈めば寝る農業のサイクルを、
「人間らしくて最高じゃん」
と思い、のめりこんでいったという。

そんな小玉が、
「新しいことに挑戦し、農業を守りたい」
と始めた試みが、ネットを通じた農業に従事する若い女性たちのネットワーク作り。
「農ing娘。」を名乗る小玉の仲間は、北海道から宮崎県までの20代を中心に14人にも広がった。

ギャルと農業といえば、秋田県大潟村で「シブヤ米」を作った、"ギャル社長"こと藤田志穂(ふじたしほ=25)のプロジェクト「ノギャル」が有名。
おしゃれな作業着ときれいなネイルで作業する姿は、多くのメディアで取り上げられているが、
「渋谷ギャルに田んぼを占領されてちゃだめ。秋田の農業は日々、田畑と向き合っている自分たちが守る」
とプライドを見せる。

昨年11月に開設したブログは、そんなひたむきに農業に取り組む小玉の姿勢が話題となり、1日1000件を上回るアクセスが集まる。

「ネットがなければ、秋田で孤独に農業していた」
と語る小玉。
「農業を放っておけない。一人では無理だけど、メンバーがPRすることで、何とかして農業や地域を元気にしたい」
と農ing娘。での活動に意欲を見せた。

『農ing娘。第1回ミーツ』と銘打った12月の集会では、農業や自分の将来のことだけでなく、恋愛についても語りたいという。
農業から離れた姿は、どこにでもいる21歳の女性となにも変わらないようだ。(伊原)


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小玉美花子
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