世界標準のパントマイムを魅せるが～まるちょばの注目すべき見せ場とは?

現在､海外からも大変な注目を集めているサイレント・デュオ｢が～まるちょば｣｡
そんな彼らの全国ツアーが1月27日､東京・天王洲銀河劇場で初日を迎えた｡
同日には､本公演に先駆けて公開舞台稽古も行われ､ふたりによる記者会見も開催された｡

が～まるちょばは､赤いモヒカンの"ケッチ!”と黄色いモヒカンの"HIRO-PON”のふたりによるパントマイム・ユニット｡
海外のフェスティバルでは数々の賞を受賞している､まさに日本が誇る国際派パフォーマーだ｡

今回のプログラムは､集大成ともいえるもので､"ストリート・ショー””ショート・スケッチ”そして2人の代表作である50分の長編"BOXER"の3部作となっている｡

第1部はストリートで鍛え上げたふたりの芸が､客席を巻き込みながら笑いを生み出すステージ・ショー｡
第2部は短編を2作品｡

そのうちの1つ"透明人間”と題された短編は､同じ研究室の女性に恋するシャイな男のお話で､透明人間のいたずらで変なポーズをさせられる男の後ろに､鮮やかに透明人間の姿を浮かび上がらせる手腕が見事｡

そして第3部の"BOXER”｡
チャンピオンを目指すボクサーと､彼を支える恋人の愛の物語を笑いの中で描いていくパントマイムの長編だ｡
主人公のボクサーをHIRO-PON､そして恋人・老トレーナー・相手ボクサーなど他の全ての役をケッチ!が演じる｡

海辺や遊園地でのデートなどを､笑いを交えながらマイムで鮮やかに再現したり､マッチョ､オカマ､オタクといったユニークなボクサーを登場させたりと､あの手この手で次から次へと客席を楽しませる｡

そして連戦連勝する主人公だったが､やがて暗雲が立ちこめ､視力に異常が見つかってしまう｡
それでも恋人の制止を振り切ってリングに上がる主人公｡

はたして､彼はチャンピオンベルトを手にできるのか?そしてふたりの恋の行方は……?

会見に際して2人は
｢昨年結成10周年を迎えた時も､あくまで通過点と言ってきましたが､これからも､より新しい表現を追求して､より面白い舞台をお見せできるようにしたい｣(HIRO-PON)

｢そうすることで､パントマイムを見に来てくれる人も､そしてパントマイムをやってみようという人も増えてくる｡そうなったら､こんなにうれしいことはありません｣(ケッチ!)

と､それぞれ語っていた｡
とにかく百聞は一見にしかず｡

2人の舞台でパントマイムの魅力にふれてみては?
きっと､その"台詞がない"ゆえの巧みな表現に､新しい世界が広がるはずだ｡

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