カーネーション
[第13週]
戦争が激しさを増す昭和20年。糸子(尾野真千子)は正月に子供たちを連れて神戸の祖父母の家を訪ねていた。訪ねてきた糸子を清三郎(宝田明)や貞子(十朱幸代)は温かく迎え、励ます。12/26放送
3月、日本への空襲が始まる。糸子の家族や縫い子たちも、常に空襲に備える生活を送っていたが、周囲では、地方へ疎開を始める家族も増えてきていた。糸子も郊外の空き家への疎開を考える。
ハル(正司照枝)や千代(麻生祐未)、子どもたちをそこへ疎開させる。しかし糸子は仕事のために工場に残った。
空襲は激しさを増し、そんな生活に疲れ果てた糸子。そんな糸子の励みになったのは、朗らかな千代の存在だった。
その頃、夜逃げをした奈津(栗山千明)は、食べ物にも困る生活をしていた。
7月、糸子に訃報が届く。勝(駿河太郎)が戦死したのだ。泰蔵(須賀貴匡)も戦死したことを知る、糸子。さらに神戸の屋敷も空襲で全焼してしまう。そんなある日、糸子は“だんじり小屋”を訪れ、幸せだった過去を思い出し、涙を流した。
その直後、家族を疎開させた地域が空襲にあっていることを知る。糸子は必死で家族のもとに駆けつけ、子供達を守った。爆音が響く中、糸子は「うちは死なへんで。死なへんで!」と思い切り叫ぶのだった。
8月15日。糸子たちは自宅のラジオで“終戦”を告げるラジオ放送を聴く…。
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キャスト
小原糸子 / 尾野真千子(おのまちこ)生まれながらにおてんばで、ドレスを見て感動してからは呉服屋の娘でありながら洋裁屋を目指す。
「落ち込んでもすぐ浮上、思い立ったら即実行」の岸和田気風を持つ。
ひたむきさがときに暴走を生むことがあるが、周囲に愛されている。
小原優子 / 新山千春(にいやまちはる)
小原家の長女。幼い頃は祖父に可愛がられた。
容姿端麗・成績優秀なお嬢様気質だが、ライバル心むき出しの妹・直子からたびたび挑戦される。
それをまともに受けて立っているうちに逞しくなっていく。
小原直子 / 川崎亜沙美(かわさきあさみ)
小原家の次女。幼い頃からだんじりが大好きで、糸子そっくり。
姉・優子への対抗心が凄まじく、取っ組み合いになったら容赦なく攻める。
絵の才能は天才的。
小原聡子 / 村崎真彩(むらさきまあや)
小原家の三女。かしこい子になるようにと神戸の曾祖母・貞子が名付けた。
しょっちゅうぶつかり合う長女と次女を横目に、いつもマイペースで上機嫌。
北村達雄 / ほっしゃん。(ほっしゃん。)
泉州繊維商業組合の組合員で、ファッションビジネスで成り上がろうとする野心家。
糸子との関係は「奈津の男版」。
糸子以外の小原家の女性には人気で、千代からは息子のように可愛がられる。
吉田奈津 / 栗山千明(くりやまちあき)
糸子の同級生で、岸和田屈指の料理や「吉田屋」の一人娘。
未来の若女将は「べっぴんやないとあかんさかい」、毎日日傘で登下校している。
糸子に対しては「女としての値打ちがちゃう」と言うものの、内心その動向が気になっている。
幼い頃から川原の道ですれ違う、泰蔵兄ちゃんを慕っている。
小原千代 / 麻生祐未(あそうゆみ)
糸子の母。元は神戸の富豪・松坂家の令嬢だったが、花嫁衣裳を納めに来た善作と駆け落ちした。
四女をもうけて現在に至る。お嬢様気質で家事も家計のやりくりにもうとく、毎日善作にしかられっぱなし。
だが生来おっとりした性格のため、まったくこたえていない。
小原静子 / 柳生みゆ(やぎゅうみゆ)
小原家の次女。スケールの大きい姉と二人の幼い妹の間に挟まれやややりにくいポジション。
だが母譲りで、意外とのんきでマイペースなところがある。
成長するにつれて糸子をしっかりと支えていく。
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