カーネーション
[第20週]
02/13放送

西暦1959(昭和34)年、直子(川崎亜沙美)は装麗賞を受賞する。装麗賞とは若手デザイナーの登竜門と呼ばれる賞で、妹の受賞を知った優子(新山千春)はすっかり落ち込んだ。そんな優子を糸子(尾野真千子)は叱咤するが、それが母娘は大げんかに発展してしまう。

そんなある日、北村(ほっしゃん。)が糸子に金を渡しに来る。糸子がデザインした服が売れたというのだが、その後北村は逮捕される。なんと糸子の服にディオールのタグにつけかえて販売したのだった。

優子の結婚式が行われる。糸子は式に北村も招いた。

西暦1960(昭和35年)、3女の聡子(安田美沙子)がテニスで秩父賞を獲得するが、糸子は“それほどの事”とは思わなかった。この頃、糸子は時代の流行と自分がやりたい事について悩んでいた。糸子は「誰よりも自分が時代の先を分かっていると思てた」と、ポツリとこぼす。

西暦1961(昭和36年)には、優子に第一子が誕生する。女の子で“里恵”と名づけた。里恵は糸子にとって初孫だった。

直子は学校を卒業すると、東京の百貨店に店を構えるが、実用性を無視したデザインの服ばかりで経営はうまくいかなかった。そこで糸子は上京し直子の手伝いをする。

テニスで活躍をしていた聡子だったが、デザイナーとしての道を考え始める。そんな聡子の力になりたい北村は、糸子が岸和田に戻ってきた折に「聡子をデザイナーに育てたい」と申し出た。しかし糸子は「洋裁をしない聡子には無理」と申し出を断る。

一方、服ではうまくいかない。糸子は上京して直子を手伝う。岸和田に戻ると北村が聡子をデザイナーに育てたいと申し出る。糸子は洋裁をしない聡子には無理と断った。

直子の店は経営が行き詰ってしまい、ついに助けを求めてきた。そんな中m優子が「直子の才能を理解できるのは糸子ではなく自分だ」と言い出す。そして優子が直子の店を立て直しに着手することになった。

テニスの大阪府大会で優勝した聡子はいよいよ全国大会に出場することに。そんな矢先、聡子は決意を胸に秘め、岸和田に戻る…。

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キャスト
小原糸子 / 尾野真千子(おのまちこ)
生まれながらにおてんばで、ドレスを見て感動してからは呉服屋の娘でありながら洋裁屋を目指す。
「落ち込んでもすぐ浮上、思い立ったら即実行」の岸和田気風を持つ。
ひたむきさがときに暴走を生むことがあるが、周囲に愛されている。


小原優子 / 新山千春(にいやまちはる)
小原家の長女。幼い頃は祖父に可愛がられた。
容姿端麗・成績優秀なお嬢様気質だが、ライバル心むき出しの妹・直子からたびたび挑戦される。
それをまともに受けて立っているうちに逞しくなっていく。
小原直子 / 川崎亜沙美(かわさきあさみ)
小原家の次女。幼い頃からだんじりが大好きで、糸子そっくり。
姉・優子への対抗心が凄まじく、取っ組み合いになったら容赦なく攻める。
絵の才能は天才的。
小原聡子 / 村崎真彩(むらさきまあや)
小原家の三女。かしこい子になるようにと神戸の曾祖母・貞子が名付けた。
しょっちゅうぶつかり合う長女と次女を横目に、いつもマイペースで上機嫌。
北村達雄 / ほっしゃん。(ほっしゃん。)
泉州繊維商業組合の組合員で、ファッションビジネスで成り上がろうとする野心家。
糸子との関係は「奈津の男版」。
糸子以外の小原家の女性には人気で、千代からは息子のように可愛がられる。
吉田奈津 / 栗山千明(くりやまちあき)
糸子の同級生で、岸和田屈指の料理や「吉田屋」の一人娘。
未来の若女将は「べっぴんやないとあかんさかい」、毎日日傘で登下校している。
糸子に対しては「女としての値打ちがちゃう」と言うものの、内心その動向が気になっている。
幼い頃から川原の道ですれ違う、泰蔵兄ちゃんを慕っている。
小原千代 / 麻生祐未(あそうゆみ)
糸子の母。元は神戸の富豪・松坂家の令嬢だったが、花嫁衣裳を納めに来た善作と駆け落ちした。
四女をもうけて現在に至る。お嬢様気質で家事も家計のやりくりにもうとく、毎日善作にしかられっぱなし。
だが生来おっとりした性格のため、まったくこたえていない。

小原静子 / 柳生みゆ(やぎゅうみゆ)
小原家の次女。スケールの大きい姉と二人の幼い妹の間に挟まれやややりにくいポジション。
だが母譲りで、意外とのんきでマイペースなところがある。
成長するにつれて糸子をしっかりと支えていく。


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