カーネーション
[第23週]
――1985(昭和60)年03/05放送
糸子(夏木マリ)は72歳になった。ある日、糸子のもとを優子(新山千春)の娘・里香(小島藤子)が訪ねて来る。里香は学校へ行かずに裕子を悩ませていた。
一方、仕事面で糸子の3姉妹は成功を収めていた。優子は超一流ブランドを経営していた。直子(川崎亜沙美)はデザイナーとして世界で活躍。聡子(安田美沙子)もロンドンで成功をおさめていた。
ある日、河瀬(川岡大次郎)が糸子に声をかけてくる。河瀬は大手生地問屋・河瀬商会の跡取りだった。河瀬は糸子に助けを求めてきたのだ。河瀬の友人で呉服問屋を営む吉岡栄之助(茂山逸平)が誤って大量の生地を仕入れてしまったというのだ。河瀬のお願いを聞いた糸子は呆れるばかりだった。
そんななか、いとこの顧客・清川(三林京子)から「母の洋服を仕立てたいが嫌がられている」という相談を受ける。
学校を休んでいる里香は糸子の店を手伝うが、ちょっとしたことから地元のヤンキーと喧嘩してしまう。糸子が里香を想う言葉をかけると、里香は涙を見せるのだった。
吉岡は、先日間違って仕入れた大量の生地を利用して、高齢の女性が美しく着られる服をデザインして、既製服として販売することを糸子に提案する。
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キャスト
小原糸子 / 尾野真千子(おのまちこ)生まれながらにおてんばで、ドレスを見て感動してからは呉服屋の娘でありながら洋裁屋を目指す。
「落ち込んでもすぐ浮上、思い立ったら即実行」の岸和田気風を持つ。
ひたむきさがときに暴走を生むことがあるが、周囲に愛されている。
小原優子 / 新山千春(にいやまちはる)
小原家の長女。幼い頃は祖父に可愛がられた。
容姿端麗・成績優秀なお嬢様気質だが、ライバル心むき出しの妹・直子からたびたび挑戦される。
それをまともに受けて立っているうちに逞しくなっていく。
小原直子 / 川崎亜沙美(かわさきあさみ)
小原家の次女。幼い頃からだんじりが大好きで、糸子そっくり。
姉・優子への対抗心が凄まじく、取っ組み合いになったら容赦なく攻める。
絵の才能は天才的。
小原聡子 / 村崎真彩(むらさきまあや)
小原家の三女。かしこい子になるようにと神戸の曾祖母・貞子が名付けた。
しょっちゅうぶつかり合う長女と次女を横目に、いつもマイペースで上機嫌。
北村達雄 / ほっしゃん。(ほっしゃん。)
泉州繊維商業組合の組合員で、ファッションビジネスで成り上がろうとする野心家。
糸子との関係は「奈津の男版」。
糸子以外の小原家の女性には人気で、千代からは息子のように可愛がられる。
吉田奈津 / 栗山千明(くりやまちあき)
糸子の同級生で、岸和田屈指の料理や「吉田屋」の一人娘。
未来の若女将は「べっぴんやないとあかんさかい」、毎日日傘で登下校している。
糸子に対しては「女としての値打ちがちゃう」と言うものの、内心その動向が気になっている。
幼い頃から川原の道ですれ違う、泰蔵兄ちゃんを慕っている。
小原千代 / 麻生祐未(あそうゆみ)
糸子の母。元は神戸の富豪・松坂家の令嬢だったが、花嫁衣裳を納めに来た善作と駆け落ちした。
四女をもうけて現在に至る。お嬢様気質で家事も家計のやりくりにもうとく、毎日善作にしかられっぱなし。
だが生来おっとりした性格のため、まったくこたえていない。
小原静子 / 柳生みゆ(やぎゅうみゆ)
小原家の次女。スケールの大きい姉と二人の幼い妹の間に挟まれやややりにくいポジション。
だが母譲りで、意外とのんきでマイペースなところがある。
成長するにつれて糸子をしっかりと支えていく。
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