キイナ〜不可能犯罪捜査官〜
[第9話]
通勤時間帯で混雑する駅前、突然の悲鳴をキイナ(菅野美穂)は聞きつける。03/18放送
見ると、男性が炎に包まれ倒れるのを目撃した。
目撃者の証言では、「突然、男の体から炎が燃え出した」と言う。
そんなある日、キイナは真一郎(塚地武雅)の娘・莉子(森迫永依)から「同じクラスの友達が何日も無断欠席している」と相談を受ける。
その友達の住んでいる“風見団地”は「幽霊が出る」噂もあることから、キイナとタケル(平岡祐太)は、莉子と一緒に風見団地に行ってみることに…。
すると団地のほとんどの家の郵便受けには新聞などが溜まっていて、団地に人がいるような気配が感じられなかった。
夜確認をしてみると、団地が真っ暗なのだ…。
翌日、警察が調べてみると、なんと、団地全世帯の住人がいないことが分かった。その数300名。
そんななか、テレビ局に、「風見団地の人たちの命は預かった」という犯行声明文が送りつけられる。そこで、警視庁では特別捜査本部が設置された。
犯行声明の手紙からは指紋が見つかる。
そこから風見団地に住む後藤(八十田勇一)が差出人と判明される。
後藤は傷害の前科があり、近隣のトラブルメーカーだったのだ。
警察では、後藤を重要参考人として捜査が開始されるが、キイナは「後藤は犯人じゃないような」気がしていた。
後藤の部屋を捜査しに行ったキイナは、下駄箱にあった後藤の靴を見てどこかで見覚えがあると感じる。かかとのすり減り方に特徴がある靴――それは、街中で起きた人間発火事件で焼死した男が履いていた靴と同じすり減り方と同じだった。後藤は既に死んでいたのだ。
後藤が清掃員として働いていた大学に聞き込みに行くよう、雅(沢村一樹)に指示されたキイナとタケル。キイナは、そこで心理学の権威である大学教授に着目した。
それは、後藤の部屋を捜索した際、この教授の本が置いてあったからだ。
教授は後藤のことをよく知らないと言っていたが、他の先生や学生の話では、教授と後藤が話をしているところを度々目撃されていた――。
どうやって、団地全世帯の住人を誘拐することが出来たのか――キイナ達は、団地の住人が消えた夜に団地で行われた無料の映画鑑賞会に着目した。
団地の管理組合の部屋から映画館紹介で見た映画を見つけ出し、映画に不振な点がないかチェックし始めるキイナ。
すると3本あった映画のうち1本に、「サブミニナル効果」を利用し、映画を見た人に暗示をかける仕掛けが見つかったのだ!
さらにその映画のなかには、行方不明になった団地の人達が隠れている場所も記されていた。
タケルや雅、捜査一課の刑事がその場に駆けつけると、団地の住人たちは方を寄せ合いながら息を潜めてじっとしている。
こうして行方不明になっていた全員が発見、保護された。
こんな精巧な仕掛けができるのは、後藤と接点があった“あの大学教授”しかいない、キイナは考えるが証拠がない。あるのは、後藤が焼死する前に、後藤の衣服にライターで火を付けているところを録画していた街頭に設置された防犯ビデオの映像だけだった。たしかに犯人の体型は教授に似ているが、帽子・サングラス・マスクをしているので、誰であるかは判断できない。
しかしその映像をじっと見ていたキイナは、犯人がジーパンを履いているのを見て、犯人を証明できる可能性に気づいた。
そんなある日――。
教授の机の上に“風見団地の映画鑑賞会”で放映したDVDが置かれていた。
それを見た教授は映像を確かめると、慌てて団地の住人が隠れている場所へと向かう。
そこで待っていたのは、キイナ達だった。
種明かしはこうだ。
教授は大勢の人間を自分の意のままに操れるのか、実験したかったのだ。
そこで後藤を利用し、風見団地の映画鑑賞会で上映される映画を使って、団地の住人を洗脳した。
住人たちは潜在意識で「大地震が来る」「ここに逃げれば助かる」といった暗示を脳にすり込まれ、自発的にここに集まったのだった。
キイナは、ジーパンの縫い目にできるシワが指紋と同じように証拠となることに着目。犯行当時に履いていたジーパン姿の映像と、大学の学生から借りてきた教授のジーパン姿の写真を使ってジーパンの縫い目のシワを科捜研で照合、2つのジーパンのシワは見事に一致することを確認していたのだ。
キイナは教授を「後藤を殺害した犯人」として逮捕した。
《完》
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キャスト
春瀬キイナ / 菅野美穂(かんのみほ)警視庁捜査一課強行犯係の中で特別班に所属している捜査官。
捜査においては被害者の思いを大事にしており、その思いが不可能犯罪を解決する糸口につながることが多い。
事件に対するひらめきに関しては誰にも負けない自信を持っている。
新人刑事の尊とは事件捜査の相棒として動いている。
山崎尊 / 平岡祐太(ひらおかゆうた)
新人刑事でありながら捜査一課のエリート街道まっしぐらな男。特別班に所属していることから不可解な事件を任されることが多く、表には出さないもののかなりビビッているというのが本心。
相棒のキイナの才能は認めており、口には出さないが絶対的な信頼を置いている。
工藤真一郎 / 塚地武雅(つかじむが)
科学捜査研究所で技官として働く男。
その外見の特長は“メタボ”といえば完璧に説明できる。
しかし、キイナの元恋人という有り得ない過去を持ち、別れてからも仕事柄関係のある真一郎は陰ながらキイナのことを応援している。
遠藤桜 / 小池栄子(こいけえいこ)
警視庁捜査一課強行犯係に所属しており、情報管理を担当している。
根っからのアネゴ肌で、同期で親友のキイナの悩みを何でも受け止めてあげる優しい女性。
もちろん情報管理の技術も他に負けないものがある。
御手洗修司 / 草刈正雄(くさかりまさお)
警視庁捜査一課強行犯係で管理官を務めている男。
キイナの才能をいち早く見つけたのもこの男である。
現在は直接捜査に関わることはしないが、実は元刑事であり、
事件に対する捜査は誰よりも優秀だとか。
雅一馬 / 沢村一樹(さわむらいっき)
警視庁捜査一課強行犯係で係長を務めている男。
足を使った捜査で事件を解決に導くことが多い。
キイナの直属の上司にあたり、キイナの奇抜な行動が少し迷惑だと思っている。
捜査一課でエースとして活躍している一馬だが、実は過去のある事件がトラウマとして残っており…。
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