ライフ
[第5話]
「自分らしく生きる」それをモットーに、いじめに立ち向かう決心をした椎葉歩(北乃きい)。机を持って教室に戻ると、愛海(福田沙紀)にカバンの中身を出される。そして、プリクラ手帳を拾われ、「友達いないんだ」といわれる。そんな愛海たちに「あんたたちみたいのを友達って言うんだったら、いらない。いないほうがまし」という。そんな歩に手帳を投げつける愛海。落ちたプリクラ手帳を拾おうと伸ばした手を愛海に踏みつけられた。思わず愛海を突き飛ばすが、そこに戸田和佳絵(瀬戸朝香)が入ってくる。クラスメイトは「歩が愛海をつきとばした」という事実だけを告げ、誰も見方をしてくれない。08/04放送
歩と薗田優樹(北条隆博)がヒマワリ畑に行くと、ヒマワリが荒らされていた。「あんなことされたのに、なんで学校に来たの?」という薗田に「自分から動かなきゃ何もかわらないから」と答える歩。しかし、薗田は「動いたって意味ないよ。真実がどうかなんて
誰も興味がないんだ」と哀しく言い、「もっと空気読んだら」と言い残して、その場を去る。
放課後、戸田に呼び出された歩は「安西さんに誤解されてて、ベランダから机捨てられたんです」というが、嘘だと一蹴されてしまう。嘘ではない、いじめを受けていると訴えるが、状況がつかめないから歩と話し合えといわれてしまう。その2人のやり取りを聞いていた平岡正子(酒井美紀)は歩を心配する。
歩が教室に戻ると、教室が騒がしかった。教室に「椎葉歩は親友を自殺に追い込んだ」というビラが貼られていた。
一方、愛海は克己に電話をするが、「もう学校を出てしまった。今日も塾で忙しい」と嘘をつく。まだ校内で電話に出ている克己の姿を愛海は教室から見ていた……。
歩が家に帰るとそこには佐古克己(細田よしひこ)が待っていた。文子(真矢みき)が家庭教師として招いたのだ。集中力があがるからローズヒップティーがほしいと言って文子を買い物に行かせる克己。文子が出かけると、克己は歩の部屋に入り込み、歩に襲い掛かる。あのビラも克己の仕業だったのだ。なおも襲い掛かる克己。そこに歩の弟・誠(細井允貴)が帰ってきて、難を逃れた。
歩の家の前には愛海が立っていて、歩の家から帰る克己を「絶対に許さない……」と鋭い目つきで見つめていた。
ある日、平岡は正義感たっぷりに、授業をつぶしていじめについての作文を書かせる。授業後、歩は「どういうつもりか」と正子を責め、作文用紙をひったくり、そのまま屋上へといく。一枚一枚読んでいると、「被害妄想」「いじめられる方が悪い」などばかりの中、愛海が「いじめは許せません」ときれいごとを書いていた。「ふざけんな」とばかりに作文用紙を丸め、屋上から投げ捨てる歩。
次の授業のために戸田が入ってきた。黒板に「いじめについて」と書いてあるのを見るが、そしらぬフリをする。その時、ちょうど帰ってきた歩に愛海たちは、「おかえり〜」などその場を取り繕う。
一方、平岡は勝手に授業をつぶしてホームルームにしたことで、職員室では針のむしろとなっていた。ベテラン教師たちを前に謝るしかない平岡。
克己は、最近、愛海に冷たいと父親・敏克(勝村政信)に殴られた。その対策に克己は愛海と会い、「また2人でいっぱい撮ろう」と新しいデジカメを見せる。「克己くんのこと信じてるから」と言いながらも、愛海は別の男と電話をしていて……。
歩へのいじめはエスカレートしていた。机の落書きを消していると、羽鳥未来(関めぐみ)が除光液を貸し、励ましてくれる。休みがちな未来は戸田に呼び出されるが、「助けてあげなきゃいけない人、ほかにいますよね」と意味深な発言をする。
歩は愛海たちに無理やりトイレに連れ込まれ、水をかけられたり、袋叩きにされたり、ひどい仕打ちを受ける。歩がトイレに連れていかれるところを見ていた薗田優樹(北条隆博)は、その瞬間、見てみぬフリをする。
トイレからそのまま帰ろうとした歩は未来と出会う。「5限も6限もいなかったでしょう?」と心配する未来に、歩は「具合が悪くて保健室」と言って、逃げるようにその場を去る。だが、未来は歩をおいかけ、愛海たちに何かされたのかと尋ねる。そんな未来に歩は「私は羽鳥さんの重荷になってないのかな? 羽鳥さんと友達になりたいけど、いつも頼ってばっかりで友達になる資格なんてない」というが、未来は「あんたのこと信じてる」と笑った。
後日、休み時間に歩を愛海らクラスの女子が取り囲んだ。「みんなで行かない?」と意味深に教室中の女子をトイレに誘うみどり(末永遥)に、歩は未来に何もしないならと静かに立ち上がる。その様子を見ていた薗田は、歩の書いたヒマワリの園芸日報を見ながら「自分から動かなきゃ、何も変えられない」との言葉を思い出し、立ち上がると、歩の腕をつかみ、教室に戻す。そして、「いいかげんにしろよ。誰も止めないからって調子にのるなよ」と静かに言う。すると、クラスのほかの男子たちも「安西たちも、ちょっとやりすぎじゃねえ?」 と加勢する。そして、クラスの女子も……。
歩が薗田にお礼をいいに行くと、「椎葉さんを助けるためじゃない。すべて自分のためだったんだ」と薗田は告白する。中学時代、いじめられて不登校になった経験があるのだ。そんな薗田に「助けてくれてありがとう。本当に嬉しかった」と歩は笑い、薗田の作文を渡す。一枚だけポケットにいれておいたのだ。その場に未来もやってきて、3人でヒマワリの世話をするのだった。ヒマワリの花言葉、それは――あなたはすばらしい。そして、歩と薗田は未来の勤めるお店に行った。
そんな頃、戸田は克己から手紙を受け取っていた。そこには「個人的な相談があります」と書かれていた。
そして愛海は、とあるホテルでアキラ(山根和馬)と一緒にいた。アキラに「おれのものだけになれ」といわれる。愛海は克己のことを簡単に自由にするのは悔しい。だから、「マナのお願い聞いてくれる?」と新しい彼に頼んだ。自分に反発するヤツはみんな許せない……と。
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第1話
キャスト
椎葉歩 / 北乃きい(きたのきい)愛称はアユム。西館高校の1年生。父・母・・・・
安西愛海 / 福田沙紀(ふくださき)
愛称はマナ。西高の1年2組。お金持ちのお・・・
佐古克己 / 細田よしひこ(ほそだよしひこ)
西高の1年生で愛海の恋人。表面上は成績優・・・
戸田和佳絵 / 瀬戸朝香(せとあさか)
西高1年2組の担任で、担当教科は英語。教・・・
羽鳥未来 / 関めぐみ(せきめぐみ)
西高の1年生で、歩の憧れの人。寡黙で知的・・・
篠塚夕子 / 大沢あかね(おおさわあかね)
愛称はしーちゃん。歩の中学時代の元・親友・・・
廣瀬倫子 / 星井七瀬(ほしいななせ)
岩本みどり / 末永遥(すえながはるか)
宇田里絵 / 夏目鈴(なつめりん)
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