オトメン(乙男)
[第12話]
飛鳥(岡田将生)の母・浄美(山本未來)が強引にすすめたお見合い相手・入香(菅野莉央)は、外見は日本男児でイケメンなのに内面はオトメンの飛鳥をすっかり気にいってしまう。11/03放送
一方銀百合学園では磯野(澤部佑)が言い出した「飛鳥がアメリカへ留学するという話」が広まる。勘違いした飛鳥のクラスメートやファン達は、学校へ登校してくる飛鳥にプレゼントや花束を渡し、さらに、別れの歌などを合唱しはじめる。何がなんだかわからない飛鳥は困惑顔だ。そこに浄美やってきて全否定したことで、全てが磯野のデマだと発覚する。飛鳥が渡米しないとわかったリョウ(夏帆)はホッ一安心した顔を見せるが、今度はリョウから爆弾発言がある。リョウが転校するというのだ!
福岡に住む祖父が病気で看病のために転校するのだというが、突然の話に飛鳥は同様が隠せない。充太(佐野和真)は飛鳥に「告白すべき」と助言されるが…。
学校から帰った飛鳥は浄美に「好きな人がいる」と告白するが、浄美は「恋なんて幻想」と全く相手にしてくれない。さらに見合い相手の入香は、幼い頃に両親を亡くして今までとても寂しい想いをしてきた可哀想な女の子なのだと、飛鳥に伝える。
翌日、2年A組の担任・夢子先生(柳原可奈子)から、リョウが本日で転校すると告げる。あまりの突然な話に動揺する飛鳥…。
放課後、リョウは仲良くしてくれた友人や、お世話になった人達に、お別れの挨拶をして回っていた。小針田(桐谷美玲)や多武峰(木村了)は、このまま別れていいのかと尋ねるが、リョウは別れをキッカケにして告白をする気はない様子だった。
一方の飛鳥は、剣道の練習に身が入らない。そんな飛鳥の様子を見たる都塚(田延彦)は練習を止めて帰るように言い渡した。飛鳥が帰宅しようとしたとき、リョウが声をかけた。
2人は一緒に校内を歩きながら、半年間の思い出を語り合った。家庭科室にやってきたとき、リョウは「卒業試験にケーキを作らせてください」と飛鳥に申し出る。はじめてリョウが作った巨神兵を彷彿させるケーキから比べると、今回作ってくれたケーキは格段に上達していた。飛鳥に褒められたリョウはとても喜ぶ。そんな喜んだ顔を見た飛鳥は「卒業なんて、まだまだです。まだまだ教えたいことはたくさんある…」と言うのだった。
そこに浄美がやってきた。浄美は飛鳥に「荷物を取ってきてほしい」と理事長室へ行くように仕向ける。飛鳥が教室を出た後、浄美はリョウに、飛鳥に婚約の話が進行していることを話した。飛鳥が婚約…。リョウは動揺して帰宅してしまった。
一方、飛鳥が理事長室へ行くと、そこには婚約者・入香の祖父(山本圭)がいた。そして、次の日曜日に教会で「婚約式」を行うと飛鳥に告げた。
翌日、いつものように登校する飛鳥だったが、もうリョウは学校にいない。帰宅後、飛鳥はリョウに電話をするが、リョウは飛鳥の婚約話を聞いてしまったために電話に出ることができなかった。
入香のこと、母親のこと…。いろいろ思い悩んだ結果、飛鳥は婚約の話を受けることに決めた。
翌日、花沢からクラスメートに「飛鳥の婚約式」が明日の土曜日に行われることを告げられる。
その夜、充太は飛鳥を呼び出す。そして城之内ミラ(鶴見辰吾)から託された飛鳥へのアドバイス「正直である人はほとんどいない。でもあなたにはそうあって欲しい」という言葉と『らぶちっく』の原稿を渡した。
婚約式当日、クラスメートたちは教会に集まった。
その頃、引越しの支度をしていたリョウのところに充太から宅配便が届いていた。中には『らぶちっく』の原稿が入っている。リョウが原稿を読んでいると、そこに充太が顔色を変えて飛び込んできた。充太の話では、「飛鳥が闇の組織に襲われ教会に拉致された!」というのだ! クラスメートたちも一緒に閉じ込められているという。充太の話をすっかり信じてしまったリョウは、飛鳥を救うために教会へと走る!
教会では婚約式が始まっていた。神父の前で永遠の愛を誓うとき…。飛鳥は、くるりと参列者の方を向くと、自分には好きな人がいるので婚約はできないと告白した。会場がどよめいたとき…教会の扉が開け放たれ、そこには戦闘体制の姿勢で凛と立つリョウがいた。
「ぼくの好きな人は、あの人です」飛鳥はキッパリと言う。
リョウが教会に入ってくると、飛鳥は浄美や入香たちに向って謝った。そんな飛鳥を浄美は許す。闇の組織から飛鳥を救い出すため、リョウは飛鳥の手を握って教会を脱出した。
教会の扉を出た飛鳥はリョウにきちんと告白する。するとリョウも飛鳥のことが好きだと返事した。そこに2人を追いかける男たちが走ってくる。それを見たリョウは飛鳥に「夜には福岡に行かなければならない」と告げると、飛鳥は「僕が守ります」と言って、リョウの手を握り走り出した。
東京と福岡。離れてしまっても飛鳥とリョウなら大丈夫ですね。
リョウは必ず戻ってきます。お幸せに!! 《完》
11/03
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キャスト
正宗飛鳥 / 岡田将生(おかだまさき)銀百合学園2年A組の男の子。
9月6日生まれの乙女座で血液型はA型。
正宗インターナショナルの御曹司である。
柔道初段、空手2段の有段者であり、
剣道では全国制覇を果たしている成績優秀な剣道部主将。
もちろん学校内でもモテモテで「男の中の男」と女の子の間で評判の美男子。
しかし、そんな飛鳥には誰にも言えない秘密があった!
実は飛鳥の趣味は料理や裁縫。
苦手なものは暗闇、ヘビ、カエル、怪談。
好きな色と言えばブルーよりピンクを選ぶ“女の子っぽい男子”通称「オトメン」なのである。
都塚りょうと出会い恋をしてしまったことで、乙女心が燃え上がる。
都塚りょう / 夏帆(かほ)
銀百合学園高校にやって来た転校生の女の子で、
飛鳥が一目惚れするほどの超美少女(天然)。
血液型はO型。
正義感の強い真面目な性格で、その可愛らしい容姿とは裏腹に趣味思考はかなり男性的。
カツアゲをしていた不良に挑みかかっていった所を飛鳥に助けられた。
父親に鍛えられた武術の腕前は、猛獣と格闘できるほどらしい。(特技はハイキック)
男らしさと乙女らしさを兼ね備えた飛鳥をすごい人だとリスペクト。
飛鳥を守ってあげたいと思う気持ちが、果たして恋愛感情に変わるのか…?
多武峰一 / 木村了(きむらりょう)
飛鳥のライバルで、金原学園の2年生。
昔は剣道をやっていて、かなりの腕前だったようだ。
ある出来事から不良とつるむようになった。
意外な特技があるという…。
有明大和 / 瀬戸康史(せとこうじ)
銀百合学園1年で、飛鳥の後輩。
飛鳥のことを先生と呼び慕う。
女の子に見間違えるほど可愛らしい容姿で、キラキラしている。
本人はそれがコンプレックスらしい。
橘充太 / 佐野和真(さのかずま)
銀百合学園2年A組で飛鳥のクラスメイト。
女癖の悪いプレイボーイとして有名。
実は幸花ジュエルというペンネームの、売れっ子漫画家である。
飛鳥とりょうをモデルに「らぶちっく」という少女マンガを描いている。
もちろん本人たちには内緒。
マンガのため、何かと2人に付きまとう。
花沢夢子 / 柳原可奈子(やなぎはらかなこ)
銀百合学園2年A組、飛鳥の担任教師。
ハイテンションでおしゃべりな、教師らしくない教師。
常に生徒たちの言動にツッコミを入れる。
かなりの頻度で携帯電話で話し中。実は…?
城之内ミラ / 鶴見辰吾(つるみしんご)
少女マンガ界での有名人。
実は武道家だった。
数年前「俺は、本当は女になりたかったんだ―!」
と言いニューハーフになった飛鳥の父・正宗主水乃介がこの人。
正宗浄美 / 山本未來(やまもとみらい)
飛鳥に、『男の子は男の子らしく』と言い続けている母親。
財閥・正宗インターナショナルの総帥で、銀百合学園の理事長を務める。
都塚猛 / 高田延彦(たかだのぶひこ)
りょうの父で、警官。
警視庁武術師範である。
りょうを厳しく育てた。
チャラチャラ・なよなよ男は大嫌い。
警察剣道大会で10年連続優勝という経歴の持ち主。
やがて銀百合学園剣道部コーチに。
黒川樹虎 / 市川知宏(いちかわともひろ)
銀百合学園2年A組。華道部である。
自称・花の伝道師と言ったりする、ミステリアスな雰囲気の持ち主。
学園内に「秘密の花園」がある。
話している時に、度々花言葉を添える。
小針田雅 / 桐谷美玲(きりたにみれい)
銀百合学園3年。
ずばり、お嬢様である。
成績優秀な万能タイプ。
男は誰でも自分が好きだと思いこんでいる。
飛鳥に接近の予感!?
橘久利子 / 武井咲(たけいえみ)
銀百合学園1年で、充太の妹。
しっかり者である。
幸花ジュエルのマネージャー的存在。
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