アンタッチャブル第7話あらすじ完全版

アンタッチャブル

[第7話]

11/27放送

クラッシック界で旋風を巻き起こしている一条春菜（桜井淳子）・千夏姉妹（雛形あき子）。“美人演奏家”としてCMでもひっぱりだこの姉妹は、東京都26区の衆議院補欠選挙にそれぞれ別の党から立候補するものの、毒殺され、事件は「自殺」として処理されてしまった。

そんななか、永倉ホールディングスの永倉会長（寺島進）が新党地球党を旗揚げし、正式に立候補を表明する。

――アンタッチャブルの編集室
遼子（仲間由紀恵）が、殺害されてしまった樫村編集長（田中哲司）が、極秘に調査していた「募金振興会の闇」についての資料を元に取材を続けると言うが、鷹藤（佐藤智仁）は、国民ジャーナルの副編集長・遠山（要潤）が怪しいから、こちらを先に調べるべきだと主張する。そこへ遠山がやってきて、「選挙や募金振興会ではなく、ヒミコ倶楽部を調べるように」と指示される。なんと遠山は国民ジャーナルを辞めて、週刊アンタッチャブルの編集長に就任したというのだ!!

鷹藤は、遠山は永倉の指示で週刊アンタッチャブルの編集長になったと推測し、遠山を名無しの権兵衛だと考えていた。

遼子は遠山の指示通り、芸能界や政財界の出入りする高級クラブ、ヒミコ倶楽部の取材に行こうとするが、鷹藤は「一人で調べろ。俺は付き合えない」と言うと、自分は遠山を調べると言い、二人は単独で行動するようになる。

遼子がヒミコ倶楽部のオーナー・未知子（川上麻衣子さん）を店で待っていると、未知子に「ホステスの採用面接」に来たと勘違いされて、ホステスとして採用されてしまう。

しかし、遼子は、案の定、空気の読めない接待で、すぐに他のホステスから摘まみ出されてしまう。すると未知子から、駐ゾマニア共和国大使・牛丸（大和田伸也）との店外デートを勧められる。ゾマニア共和国といえば、樫村編集長の残した資料の中にも「ゾマニア共和国の疑惑」という資料があったことを、遼子は思い出す。

じつは未知子は、遼子が週刊アンタッチャブルの記者で、アンタッチャブルが募金振興会の闇を追っている事に興味をいだいていたのだ。未知子はかつて新聞社に勤める記者だったのだ。そして、未知子の恋人で新聞記者時代の同僚が、ゾマニア共和国の疑惑を追いかけていて、行方不明になっていることを聞かされる…。

「ゾマニア共和国の疑惑」とは、製糸工場の廃水によって土壌が汚染され、多くの住民が謎の奇病で苦しんだ事件だ。死者も多く出た。ところがその原因とされた毒物は、製糸工場では使われていないものだったのだ…。

未知子は「ゾマニア共和国の疑惑」の真相と、恋人の行方を知りたくて、記者を辞め、ヒミコ倶楽部を開業し、著名人の出入りする倶楽部にまで成長させ、ゾマニア大使・牛丸との接点まで築いたのだった。

店外デートに戸惑う遼子に、未知子は「スクープは寝て取るものよ。誰かに教わらなかった？」は囁いた。そして、「私はそうしてきたの。永倉と募金振興会に復讐したい…」と、遼子を促す…。

実は、駐ゾマニア共和国大使・牛丸の好みのタイプに遼子はピッタリだったのだ。さらに未知子の資料によれば、眼鏡のロングヘアが好きで、女性のウインクに弱いらしい…。

牛丸を取材することを決意した遼子は、思い切って店外デートをする。牛丸の腕には、腕には募金振興会の虹色リストバンドがあった。遼子が牛丸に「ゾマニアの土壌汚染」について尋ねると、「ここじゃあ、アレだから…」と言い、「別室に行こう」と誘われる。

次に遼子が記憶を蘇らせたのはベッドの上だった。酔っ払って潰れてしまったのだ！「もしかして一線を越えてしまったのかしら!? 」と慌てる遼子の前に、なんとガウン姿の未知子が現れた。

じつは、遼子が酔いつぶれてしまって、牛丸から未知子が呼び出されたのだ。そして遼子の代わりに牛丸とベッドイン…。うまく情報を引き出し、ビデオにも録画を収めていたのだった。美知子はこれで、牛丸から全てを聞きだそうとしていた。「それって、脅迫では？」と尋ねる遼子に、美知子は「闇を暴くには、自分も闇に染まるべし」と言葉を返す…。

鷹藤と会った遼子は、遠山の「疑惑写真」を突きつけられる。その写真には、遠山史朗と一条姉妹のスキャンダルを暴露したマンション管理人、与野党の秘書、ヒミコ倶楽部のホステス２人が写っていた。なんとこのマンション管理人が遠山史郎の父親だったのだ！

ヒミコ倶楽部に戻った遼子は、ホステスに話を聞くと、史朗から自給100万円でバイトを頼まれたのと言う…。

遠山は「二大政党、止まらぬスキャンダル、不倫・愛人疑惑と黒い噂」という記事を書き、その記事が週刊アンタッチャブルで発売されたのだ。やはり遠山が名無しの権兵衛なのか!?

そんなある日、遼子は未知子から連絡を受ける。「牛丸大使と会うから来てほしい」というのだ。場所は、ウエストヒルホテル1919号室。

牛丸は、ゾマニアの土壌汚染事件について、すべて素直に告白をした。そして「有毒物質混入の報酬として永倉から渡された領収書を持っている。この領収書が有れば募金振興会の悪意が証明できる。」と言った。さらに美知子は、元恋人の写真を牛丸に見せ、「この記者は今どうしているの？」と問いただすと、牛丸は「彼は死んだ…」と言われてしまう。プライベートな内容だったので、遼子はホテルの部屋を離れてロビーで待つことに…。

ところが、遼子が部屋を出た途端、1919号室が大爆発した!!

そこに駆けつけた鷹藤。

鷹藤が遼子を部屋まで送っていくと、遼子は「相手が強すぎる」と弱音を吐いた…。そこへ遠山の家で療養していたはずの美鈴（芦名星さん）が逃げ込んできた。「もう、あそこには居られない！」というのだ。なんでも、遠山の父親は熱心な募金振興会の信者らしく、その部屋には、募金振興会の虹色リストバンドが無数に飾られているのだという。そして、逃げ出して来た理由は、史朗の父親の電話を聞いてしまったからだった。史朗の父親は電話で、「ウエストヒルホテル1919号室、永倉代表を当選させるためなら、喜んで…」と話しているのを聞いてしまったのだ！　その時には、その意味が美鈴にはわからなかったが、ニュースでホテルの爆破事件を知り、史朗の父親の仕業と知って逃げてきたのだという…。美鈴は記者の習性で、自分の携帯に、その電話の内容を録音したという…。

さらに、遠山の父が３ヶ月前に、住民票を東京26区に移動させたという。選挙の３ヶ月前に引っ越せば投票権が得られるからだった。全ては補欠選挙を見越して住民票を移していたのだった。永倉代表を当選させるためだ。

じつは、人口の減少傾向のある東京26区選挙区で、突如、3ヶ月前に30000人余りの人間が、住民票の移動届けを出した事実を城之内（酒井敏也さん）がつきとめる…。3万人分の票があれば、永倉は確実に当選する…。

遼子は美鈴の録音した音声を取り上げてくれるメディアを探すというが、そうこうしている間に美鈴が黒覆面の男に襲われて携帯電話を奪われてしまう。男は逃げるときに、非常階段から飛び降り、足を怪我した。

結局、選挙は行われ、永倉が当選する。そのとき遼子の携帯電話に遠山から電話が…。2人きりで会いたいというのだ。それに気づいた鷹藤が遼子を止めるが、遼子は鷹藤を振り切り、遠山の元に走った。

じつは、遠山も名無しの権兵衛に脅迫されていたのだ。命令に背けば、遠山の大事な人達に危害が及ぶと脅されて、メディアでの追求を諦め、国民ジャーナルを辞めて週刊アンタッチャブルの編集長に就任し、捏造記事を書いた。美鈴の携帯を奪ったのも、名無しの権兵衛の指示だったのだ…。

遠山は「誰かが自分を名無しの権兵衛に仕立て上げて、罪を着せようとしている」と感じていた。遠山は遼子に「さよなら」を言う。これから、美鈴の携帯に録音されている音声をインターネットで流し、その後、父親と一緒に身を潜めるという…。

ところがその時、遠山の父親が車から降りてくると、息子・遠山史郎の胸をナイフで刺し、美鈴の携帯を奪うと、車で逃走したのだ!!

あとから駆けつけた鷹藤の車で、遼子、遠山と一緒に、遠山の父の車を追いかける。遠山の父の車は、とあるホテルに入って行った。

深手を負った遠山を抱えながら鷹藤と一緒にホテルに向かう遼子。そこには、遼子の兄（小澤征悦）たちも張り込んでいた。一同は遠山の入った部屋へと向かうが、その部屋がまたもや爆弾によって吹き飛ばされてしまった…。

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