ホカベン
[第5話]
05/14放送

私立中学の臨海学校で生徒が海で水死する事故が発生した。同校の卒業生だった灯(上戸彩)は、学園の顧問弁護士担当の怜子(りょう)に要請され、工藤の率いる“訴訟部門チーム・バリスターセクション”で仕事することになる。上司・杉崎(北村一輝)も「勉強になる」と送り出した。

死亡したのは、中学3年生の生徒・布田武史(桜田通)。武史の担任は、偶然、灯の中学3年生当時の担任・大塚(東根作寿英)だった。灯と片瀬(加藤成亮)を引き連れて学園にやってきた怜子は、理事長や学園長、大塚ら関係者を集めて、当日の事情を聞く。

担任・大塚の話では、事故の当日、学園側は遠泳を計画していた。しかし、海が荒れていたため、様子を見るよう生徒たちに告げていた。事情を聞いた怜子は“学園側を守るため”の事故対策マニュアルを配る。事実関係がはっきりするまで、遺族側との交渉は一切しないよう告げる。もちろん、謝罪も言わないように指示した。

その上で、工藤は大塚に「遠泳を禁止した」と言うよう命じる。しかし、その場に同席した灯は、証言をねじ曲げようとする、工藤のやり方に戸惑った。

打ち合わせ後、帰ろうとした怜子たちは、校門の所で、布田武史の父親・康彦(山崎一)が揉めていた。康彦は「息子に何があったのか教えてくれ」と、訴えていたのだ。

康彦の姿を見た灯は、怜子に対して「この方針でいいのか」と、疑問をぶつけた。そんな灯に片瀬は、「自分たちの仕事は学園の利益を守ること」「弱者救済ではない」と答える。事務所に帰って、事の次第をプロボノの杉崎(北村一輝)やしおり(戸田菜穂)に話すと、「事実を隠とくしても、学園を守るのが普通の弁護士だ」と、普通のことのように話す。

しかし、納得のいかない灯は、生徒への聞き取り調査を開始する。すると、学級内にイジメが発生しているのではないか、と、灯は感じるようになった。事実、死亡した武史の葬式には、クラスの生徒は誰ひとり参列しなかったのだ。

学校を調べていると灯は武史の机の中から、刃物で切られ、落書きをされた辞書を見つける。その事実を工藤に告げるが、工藤は一切方針を変えようとしないのだ。「学園を守るのが私たちの正義」「世間の常識や噂に惑わされるのは、弁護士として最大の欠陥」工藤は灯を叱責する。

その夜、ひとりで事務所に残っていた灯の部屋を片瀬が訪ねてくる。「大丈夫か?」「工藤先生に八つ当たりしても仕方がないだろう」片瀬は工藤に優しい言葉をかける。さらに片瀬は、灯が持っていた“イジメのあった根拠”とされる辞書を、確認したいことがあるから見せてほしいと言う。

灯が片瀬に辞書を手渡すと、なんと、片瀬は辞書を裂き始めたのだ。「お前のためなんだ!」そう言いながら、ビリビリに引き裂いていく片瀬――学園に不利になる証拠を、彼は目の前で隠滅したのだった。

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キャスト
堂本灯 / 上戸彩(うえとあや)
「弱者救済」を理想に掲げる新米弁護士。大手法律事務所に就職するものの、配属されたのは市民のよろず相談を扱う“日陰部署”。そこには弁護過誤をきっかけに一線から退いた上司がいるだけだ。クールな“ボス弁”と理想を追う“アヤベン”が対立を繰り返しながら、次第にお互いを認め合っていく。

杉崎忠志 / 北村一輝(きたむらかずき)
38歳。「エムザ総合法律事務所」に勤務する、灯の指導役。
かつては有能で敏腕な熱血弁護士だったが、今はやる気を失ってしまっている。
「弱者を助けたい」と情熱を傾ける灯をハラハラしながら、対立しながら、見守っている。
過去に秘密を持っているようだ。
片瀬理一郎 / 加藤成亮(かとうしげあき)
灯と同期入所エムザ法律事務所の訴訟部門「バリスターセクション」を担当する弁護士。
工藤怜子の下で働く。
祖父・父ともに弁護士という弁護士一家に生まれ育つ。
東大法学部在学中に司法試験に合格するという、超エリート。
倉木しおり / 戸田菜穂(とだなほ)
エムザ法律事務所のプロボノセクションでパラリーガル(法律専門事務職)として働く。
灯と杉崎のサポート役。
杉崎に代わり、灯に基本的な弁護士業務を教えてくれる。
杉崎の弱みを握っているらしく強い。
工藤怜子 / りょう(りょう)
エムザ法律事務所のバリスターセクション・リーダー弁護士。
民事訴訟のプロで、企業相手の弁護を主に扱っている。
エムザの看板弁護士。
昔は杉崎と同じ部署で同僚。
公私にわたり、杉崎とコンビを組んで業務にあたっていた。
堂本美代子 / かとうかず子(かとうかずこ)
灯の母親。夫を亡くし、保険外交員をしながら女手ひとつで灯を育ててきた。
やさしくも強い女性。のんびりとした性格。
弁護士として頑張る娘・灯を優しく見守っている。
趣味はダイエット!?

森岡哲夫 / 大杉蓮(おおすぎれん)
エムザ法律事務所の所長。弁護士。
「弁護はビジネス」と割り切っており、事務所を大きくするためなら手段を厭わないと方針だ。
欧米に習い、日本でプロボノセクションを設置した先駆けの人。
吉川瑞穂 / 中山恵(なかやまめぐみ)
エムザ法律事務所バリスターセクションのパラリーガル(法律専門事務職)。
工藤や片瀬をサポートしている。
気取った感じがなく、話しやすいので人気者。

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