ホカベン
[第7話]
05/28放送

次の灯(上戸彩)の仕事は、強姦致傷事件での被告の弁護だ。強姦は卑劣な犯罪であり、源一は再犯なのだ。「今までで一番過酷な依頼になる。覚悟はできているか」。杉崎(北村一輝)が灯に確認すると、灯は首を縦に振る。

被告は戸塚源一(遠藤雄弥)という浪人生。未成年(19歳)の弁護だ。源一は、女性銀行員・明美(片瀬那奈)を暴行して負傷させたという。じつは、源一の父親・戸塚健一(並樹史朗)は区議会議員で、現在、エムザの関わっている公害訴訟で、健一の協力がどうしても必要だった。エムザは源一の弁護をして、悪くても執行猶予を勝ち取る必要があったのだ。

灯は「依頼人のために」を第一に考えて源一と接見する。実際に接見すると、源一は涙を流して、深く反省していると述べるのだ。灯は、この強姦致傷事件が計画的なものではないことを確かめる。そして今後、二度と女性を傷つけないと約束させた。

杉崎は「強姦事件は裁判長の心証次第だ。被害者の明美に弱みがないか探して来い」と、灯に命じる。灯は杉崎の支持通り明美の弱みを探る。すると、明美の過去に裁判に勝てるかもしれない事実を見つけだすことに成功したのた。

しかし、裁判には負けてしまう。なんと、源一は最後まで灯に噓をついていたのだ。この暴行傷害事件は源一の計画的犯行だったのだ。源一が灯に見せた涙も、噓だった…。

杉崎はエムザの所長・森岡(大杉漣)に呼び出され、叱責を受ける。エムザもこの裁判に負けたことで、大きな損害を被ったのだ。その様子を心配そうに見つめる怜子(りょう)。彼女の心配は現実のものと、なりつつあった…。

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04/16 第1話

キャスト
堂本灯 / 上戸彩(うえとあや)
「弱者救済」を理想に掲げる新米弁護士。大手法律事務所に就職するものの、配属されたのは市民のよろず相談を扱う“日陰部署”。そこには弁護過誤をきっかけに一線から退いた上司がいるだけだ。クールな“ボス弁”と理想を追う“アヤベン”が対立を繰り返しながら、次第にお互いを認め合っていく。

杉崎忠志 / 北村一輝(きたむらかずき)
38歳。「エムザ総合法律事務所」に勤務する、灯の指導役。
かつては有能で敏腕な熱血弁護士だったが、今はやる気を失ってしまっている。
「弱者を助けたい」と情熱を傾ける灯をハラハラしながら、対立しながら、見守っている。
過去に秘密を持っているようだ。
片瀬理一郎 / 加藤成亮(かとうしげあき)
灯と同期入所エムザ法律事務所の訴訟部門「バリスターセクション」を担当する弁護士。
工藤怜子の下で働く。
祖父・父ともに弁護士という弁護士一家に生まれ育つ。
東大法学部在学中に司法試験に合格するという、超エリート。
倉木しおり / 戸田菜穂(とだなほ)
エムザ法律事務所のプロボノセクションでパラリーガル(法律専門事務職)として働く。
灯と杉崎のサポート役。
杉崎に代わり、灯に基本的な弁護士業務を教えてくれる。
杉崎の弱みを握っているらしく強い。
工藤怜子 / りょう(りょう)
エムザ法律事務所のバリスターセクション・リーダー弁護士。
民事訴訟のプロで、企業相手の弁護を主に扱っている。
エムザの看板弁護士。
昔は杉崎と同じ部署で同僚。
公私にわたり、杉崎とコンビを組んで業務にあたっていた。
堂本美代子 / かとうかず子(かとうかずこ)
灯の母親。夫を亡くし、保険外交員をしながら女手ひとつで灯を育ててきた。
やさしくも強い女性。のんびりとした性格。
弁護士として頑張る娘・灯を優しく見守っている。
趣味はダイエット!?

森岡哲夫 / 大杉蓮(おおすぎれん)
エムザ法律事務所の所長。弁護士。
「弁護はビジネス」と割り切っており、事務所を大きくするためなら手段を厭わないと方針だ。
欧米に習い、日本でプロボノセクションを設置した先駆けの人。
吉川瑞穂 / 中山恵(なかやまめぐみ)
エムザ法律事務所バリスターセクションのパラリーガル(法律専門事務職)。
工藤や片瀬をサポートしている。
気取った感じがなく、話しやすいので人気者。

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